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演目
322演目講談には、何席にもわたって続く「連続物」と、一話で完結する「一席物」があります。 連続物のページには、分かっている各席の題と筋も並べています。
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322演目
| 演目 | 系統 | どんな話か | タグ |
|---|---|---|---|
| 軍談23演目合戦を読む。講談のもとになった種類。 | |||
| 青葉の笛あおばのふえ* | 一席物 | 一の谷の合戦で、笛の音に心を寄せていた源氏方の熊谷次郎直実が、討ち取った平家の若武者・平敦盛の鎧の中にその笛を見つける一席。 | |
| 荒大名の茶の湯あらだいみょうのちゃのゆ荒茶の湯、大名荒茶の湯 | 一席物 | 茶の湯を知らない七人の大名が、細川忠興の作法をまねようとして次々に失敗する一席。 | |
| 石山軍記いしやまぐんき | 連続物 | 織田信長軍と石山本願寺が十一年にわたって争った石山合戦を読む軍記物。 | |
| 扇の的おうぎのまと*那須与一扇の的 | 一席物 | 源平による屋島の合戦で、平家方が海上に掲げた扇の的を、源氏方の弓の名手・那須与一が船の揺れに苦しみながらも馬上から射抜く一席。 | |
| 桶狭間戦記おけはざませんき* | |||
| 川中島の合戦かわなかじまのかっせん川中島軍功記、誉れの車掛かり、川中島合戦 | 連続物 | 武田信玄と上杉謙信が北信濃の領有をめぐって争った十一年を読む、修羅場の代表作の一つ。 | |
| 勧進帳かんじんちょう* | 一席物 | 山伏に姿を変えた義経一行が安宅の関にかかり、弁慶が白紙の巻物を勧進帳として読み上げて関を破る一席。 | |
| 木村長門守きむらながとのかみ木村重成、血判見届け | 連続物 | 父を失って苦労して育った木村重成が、無礼にも堪えて秀頼に仕え、家康の本陣で血判を見届ける一席。 | |
| 源平盛衰記げんぺいせいすいき* | 連続物 | ||
| 小牧・長久手の合戦こまき・ながくてのかっせん* | |||
| 真田の入城さなだのにゅうじょう* | 一席物 | 徳川方ににらまれながら高野山ふもとの九度山で隠れ住んだ真田幸村が、攻めてきた豊臣方の軍勢を退け、大坂城に入城するまでを描く一席。 | |
| 真田幸村さなだゆきむら | 連続物 | 真田昌幸の子幸村が、幼少期の機知から豊臣秀頼に仕えての大阪の陣での戦いまでを追う。冬の陣で真田丸を守り抜き、夏の陣では家康の本陣近くまで攻め込む。 | |
| 賤ヶ岳戦記しずがたけせんき* | |||
| 信長記しんちょうき* | |||
| 太閤記たいこうき* | 連続物 | 尾張の貧しい農家に生まれた日吉丸が、蜂須賀小六との出会いや今川家・織田家への奉公を経て、木下藤吉郎から秀吉の名を賜り洲股城主となるまでを描く。 | |
| 太平記たいへいき* | |||
| 長短槍試合ちょうたんやりじあい | 一席物 | 長い槍と短い槍のどちらが有利かを織田信長の前で競う。稽古を積む相手に対し、木下藤吉郎は足軽をもてなすことから始める一席。 | |
| 長篠の合戦ながしののかっせん* | |||
| 日吉丸の誕生と矢矧橋ひよしまるのたんじょうとやはぎばし | 一席物 | 農民の子として生まれた日吉丸が家々を転々とした末に家を出て、矢矧橋で蜂須賀小六と出会い、後に松下嘉平次之綱に仕えて木下藤吉郎と名乗るまでの前半生を描く。 | |
| 本多出雲守の討死ほんだいずものかみのうちじに* | 一席物 | 酒癖の悪い武将・本多出雲守忠朝が、大坂夏の陣で決死隊を買って出て奮戦するが、真田幸村の影武者と酒を酌み交わした末に謀られ、討ち死にする一席。 | |
| 三方ヶ原軍記みかたがはらぐんき*三方ヶ原戦記 | 一席物 | 元亀三年(1572年)、三方ヶ原で武田信玄と徳川家康・織田信長の連合軍が戦った合戦を描く軍談で、多くの講釈師が最初に教わる演目とされる。 | |
| 山崎戦記やまざきせんき* | |||
| 湯水の行水ゆみずのぎょうずい | 一席物 | 仲の悪い二人の家来が、寒中の行水で湯と水を張り合い、三方ヶ原でともに討ち死にする一席。 | |
| 御記録物33演目大名家に伝わる記録や御家騒動。金襖物ともいう。 | |||
| 伊予松山狸騒動いよまつやまたぬきそうどう松山狸問答、松山の狸騒動 | 連続物 | 側女を殿に召し上げられた家老が、神通力を持つ古狸と手を組んで松山藩の乗っ取りを図るお家騒動。 | |
| 宇喜多秀家配所の月うきたひでいえはいしょのつき配所の月、八丈島物語、宇喜多秀家 | 一席物 | 八丈島に流された宇喜多秀家が、将軍へ運ぶ祝い酒を積んだ船の使者と出会い、月の下で一樽を傾ける一席。 | |
| 宇都宮釣り天井うつのみやつりてんじょう | 一席物 | 将軍の跡目争いから、宇都宮城主が日光参拝の宿の天井に仕掛けを施して将軍を圧殺しようと謀る一席。 | |
| 大久保彦左衛門おおくぼひこざえもん | 連続物 | 徳川家康以来三代の将軍に仕え、将軍の前でも遠慮なく直言をやめなかった旗本大久保彦左衛門の、十六歳の初陣から死に至るまでの生涯を描く。 | |
| 大田道灌おおたどうかん | 一席物 | 山吹の花の意味が分からず学問を恥じた太田道灌が、歌を学んで名高い歌詠みとなり、やがて暗殺されるまでを集めた一席。 | |
| 恩田杢おんだもく恩田木工 | 一席物 | 傾いた信州松代藩の財政を、家老の恩田杢が自らの暮らしを切り詰めるところから立て直していく一席。 | |
| 加賀騒動かがそうどう | 連続物 | 百姓の子から加賀前田家の寵臣に上りつめた大槻伝蔵が、藩主の愛妾と通じてお家乗っ取りを図る御家騒動。 | |
| 金森騒動かなもりそうどう金森家騒動 | 連続物 | 美濃郡上藩の年貢引き上げに端を発する一揆と、幕閣中枢の失脚までを読む御家騒動。 | |
| 兜奇談かぶときだん新田義貞の兜 | 一席物 | 田から出た鉢を燈明皿として売り買いした先で、毎夜同じ夢を見る。鑑定すると新田義貞の兜だった一席。 | |
| 亀甲縞大売り出しきっこうじまおおうりだし亀甲縞 | 一席物 | 不作に苦しむ伊勢津藩が名産の綿を織物に仕立て、芝居を使った売り出しで藩の財政を立て直す一席。 | |
| 黒田騒動くろだそうどう* | 連続物 | 黒田家に恨みを抱く愛妾お秀の方と家臣が主君を操り、家老の栗山大膳が公儀への訴えという手段で家を守る御家騒動。 | |
| 慶安太平記けいあんたいへいき* | 連続物 | 才知に優れた由井正雪が幕府転覆を企て、丸橋忠弥ら多彩な人材を集めて計画を進めるが、仲間の口論がもとで発覚し一味が捕らえられる連続物。 | |
| 麹町三軒家の由来こうじまちさんげんやのゆらい大久保玄蕃 | 一席物 | 拝領した屋敷の完成祝いの席で、大工たちの不平を聞いた大久保玄蕃が、屋敷を削って三軒の店を出させる一席。 | |
| 魚屋本多さかなやほんだ | 一席物 | 屋敷の窓から見下ろした魚売りの持つ水呑みに見覚えがあり、それが自分の子だと分かる一席。 | |
| 佐倉義民伝さくらぎみんでん佐倉宗五郎 | 連続物 | 下総佐倉の名主・木内宗五郎が、重い年貢に苦しむ領民のため将軍家へ直訴し、一家もろとも刑死する連続物。 | |
| 重の井子別れしげのいこわかれ | 連続物 | 姫の乳母となった重の井が、道中双六を見せに来た馬子の少年を、実の子と知りながら名のれない一席。 | |
| 菅原天神記すがわらてんじんき | 連続物 | 文才で出世を重ねた菅原道真が、藤原時平と対立して大宰府へ左遷され、死後に天神として祀られるまでの一席。 | |
| 鈴木久三郎鯉のご意見すずききゅうざぶろうこいのごいけん | 一席物 | 水鳥を捕った足軽が牢に入れられたのを見た家臣が、信長から贈られた鯉を食べて家康を諫める一席。 | |
| 仙石騒動せんごくそうどう* | 連続物 | 但馬出石の家老・仙石左京が幼い主君を毒殺しようと図り、忠臣の神谷転が虚無僧に身をやつして訴え出るまでの御家騒動。 | |
| 伊達騒動だてそうどう | 連続物 | 仙台伊達家で、後見の伊達兵部少輔と重臣原田甲斐が幼い当主の家督を奪おうと企て、対立した重臣伊達安芸の訴えにより公儀の裁きに至る、お家騒動の顛末。 | |
| 伊達評定だてひょうじょう* | |||
| 玉川上水の由来たまがわじょうすいのゆらい松の市 | 一席物 | 上水工事の金が尽きた庄右衛門を、按摩の松の市が長年ためた三百両で救う一席。 | |
| 裸川の由来はだかがわのゆらい | 一席物 | 川へ落とした銭を人足に探させた青砥藤綱の一件から、滑川が裸川と呼ばれるようになる一席。 | |
| 馬場の大盃ばばのおおさかずき出世の大盃、出世の盃 | 一席物 | 下戸の家中に代わって酒の相手をした中間が、額の傷をたずねられ、かつて敵味方だった相手に身の上を明かす一席。 | |
| 細川の血達磨ほそかわのちだるま大川友右衛門、血染めの御朱印 | 一席物 | 火事の蔵から出られないと悟った侍が、腹を切って家宝を腹の中に収めて守り抜く一席。 | |
| 名月若松城めいげつわかまつじょう西村権四郎 | 一席物 | 命を救った手柄を認められなかった家来が相撲で主君を投げて城を去り、名月の夜に戻る一席。 | |
| 柳沢昇進録やなぎさわしょうしんろく* | 連続物 | 百五十俵の旗本から十七万石の大名にまで上りつめた柳沢吉保が、大老に就くまでを読む連続物。 | |
| 柳澤騒動やなぎさわそうどう* | |||
| 由井正雪ゆいしょうせつ | 連続物 | 駿河の紺屋の子として生まれた富士松が、剣術と軍学を修めて由井正雪と名のり、江戸に道場を構えて同志を集め、幕府転覆を企てるも失敗するまでを描く。 | |
| 依田孫四郎下郎の忠節よだまごしろうげろうのちゅうせつ | 一席物 | 城中へ女を連れ込んで処刑されるはずの家来を、下郎の願いを受けた鬼作左が逃がす一席。 | |
| 両越騒動りょうえつそうどう越後騒動、越前騒動、両越大評定 | 連続物 | 越前宰相松平忠直と、その息子光長の二代にわたる騒動を続けて読む連続物。 | |
| 両越評定りょうえつひょうじょう* | |||
| わんぱく竹千代わんぱくたけちよ幼き日の家光と信綱、春日局家光養育 | 一席物 | わんぱくな竹千代が挨拶の言葉を覚えられず正直に告げたことで、家康に世継ぎとして認められる一席。 | |
| 赤穂義士伝30演目赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。 | |||
| 赤垣源蔵徳利の別れあかがきげんぞうとっくりのわかれ | 一席物 | 酒乱を装い敵の目を欺いていた赤穂浪士の赤垣源蔵が、討ち入り前夜、留守の兄の屋敷に上がり込み、紋服を相手に独り酒を交わして別れを告げる一席。 | |
| 赤垣のかぼちゃ娘あかがきのかぼちゃむすめ赤垣源蔵婿入り | 一席物 | 武芸のできる不器量な娘おとくが、花見で助けてくれた若侍に恋をし、婿に迎えるまでの一席。 | |
| 赤穂義士伝あこうぎしでん* | 主君の仇を討つ赤穂義士たちの忠義と葛藤を描いた話。討ち入りに関わる演目は本伝・銘々伝・外伝を含め三百前後あり、著者は本伝だけで四十七席にまとめている。 | ||
| 赤穂義士本伝あこうぎしほんでん | 連続物 | 殿中刃傷から吉良邸討ち入り、切腹までの事件の本筋をたどる、赤穂義士伝の中心にあたる連続物。 | |
| 赤穂義士銘々伝あこうぎしめいめいでん | 連続物 | 浅野内匠頭の殿中刃傷と改易をきっかけに、大石内蔵助ら40人あまりの家臣がそれぞれの事情を経て、吉良邸討ち入りに至るまでを描く。 | |
| 天野屋利兵衛あまのやりへえ | 一席物 | 討ち入りの道具をそろえた堺の商人天野屋利兵衛が、大坂町奉行の厳しい詮議にも頼み手の名を明かさず耐え抜く一席。 | |
| 荒川十太夫あらかわじゅうだゆう* | 一席物 | 堀部安兵衛の介錯人となった荒川十太夫が、軽輩の身を偽って名乗った負い目から毎年墓前に詫び続け、後に真実を明かして出世する一席。 | |
| 宇都宮重兵衛うつのみやじゅうべえ村上喜剣 | 一席物 | 大石内蔵助を敬っていた薩摩の武士が、錆びた刀を見て失望し、酔い伏す内蔵助を足蹴にする一席。 | |
| 大高源吾おおたかげんご | 一席物 | 吉良邸討ち入り当日、すす竹売りに変装した大高源吾が、両国橋で俳諧仲間の宝井其角と偶然に会い、句を交わして討ち入り決行の意を託す。 | |
| 岡野金右衛門おかのきんえもん恋の絵図面、岡野金右衛門恋の絵図面取り | 一席物 | 吉良邸の様子を探る浪士が、屋敷の普請にあたった大工の娘に近づき、絵図面を手に入れる一席。 | |
| 小田小右衛門おだこえもん織田小右衛門 | 一席物 | 大石内蔵助の介錯を務めた足軽が、身分を偽ったことを悔い、内職で金を貯めて墓前に詫び続ける一席。 | |
| 梶川与惣兵衛かじかわよそべえ梶川の屏風回し | 一席物 | 松の廊下で浅野内匠頭を抱き止めた旗本が、加増の礼に回った先々で同じ屏風を見せられる一席。 | |
| 勝田新左衛門かつたしんざえもん | 一席物 | 牛込の公儀与力大竹重兵衛の婿となった勝田新左衛門が仇討ちに加わらないことを重兵衛が責めるが、討ち入りの報に義士の中にその名を見つけて悔いる。 | |
| 神崎の詫び証文かんざきのわびしょうもん* | 一席物 | 赤穂を発って江戸へ下る途中の神崎与五郎が、浜松宿で酔った馬方に絡まれて侮辱され、事を荒立てぬよう詫び証文を書いて堪え忍ぶ一席。 | |
| 倉橋伝助くらはしでんすけ | 一席物 | 勘当された大目付の息子が、身分を隠して浅野家に足軽として住み込み、父との対面を果たす一席。 | |
| 雪江茶入れせっこうちゃいれ天野屋の義侠、天野屋利兵衛雪江茶入れ | 一席物 | 浅野家の宝物が見当たらなくなり、出入りの商人が身に覚えのない盗みを引き受ける一席。 | |
| 俵星玄蕃たわらぼしげんば杉野十平次、杉野十平次と俵星玄蕃 | 一席物 | 夜鷹蕎麦屋に化けた浪士の正体を見抜いた槍の使い手が、討ち入りの夜に両国橋で助勢する一席。 | |
| 千葉の槍ちばのやり千馬三郎兵衛 | 一席物 | 宿を間違えた槍持ちのために先祖伝来の槍を取り上げられた侍が、その槍で無体な相手を突く一席。 | |
| 忠僕元助ちゅうぼくもとすけ* | 一席物 | 討ち入り前夜、片岡源五右衛門に暇を出されかけた下僕の元助が、事情を知って三義士を送り出し、後年その菩提を弔う一席。 | |
| 富森助右衛門とみのもりすけえもん | 一席物 | 小間物の行商で吉良邸に出入りするようになった浪士が、女中に化けていた味方から秘密の書を受け取る一席。 | |
| 南部坂雪の別れなんぶざかゆきのわかれ*南部坂 | 一席物 | 討ち入り前夜、大石内蔵助が浅野内匠頭の未亡人のもとを訪ね、真意を明かせぬまま偽りの暇乞いを告げて雪の坂を去る一席。 | |
| 間十次郎はざまじゅうじろう | 一席物 | 貧しさのなか子を手にかけようとした妻のもとへ、討ち入りを控えた浪士が戻る一席。 | |
| 三村の薪割りみむらのまきわり薪割り | 一席物 | 薪割り屋に身をやつした浪士が、刀研ぎの名人と縁を結び、看板の字を書き残していく一席。 | |
| 安兵衛駆け付けやすべえかけつけ* | 一席物 | 越後新発田生まれで念流の達人、酒豪としても知られる中山安兵衛が、おじ菅野六郎右衛門の果たし合いの急を知り、高田馬場へ駆け付けて奮戦する。 | |
| 安兵衛婿入りやすべえむこいり* | 一席物 | 婿探しに苦心する堀部弥兵衛が、高田馬場の助太刀で名を知られた浪人中山安兵衛に目を付け、口説き落として婿に迎える一席。 | |
| 矢頭右衛門七やとうえもしち右衛門七母の自害、最後の大評定 | 一席物 | 赤穂城の大評定で殉死を申し出た十六歳の少年と、その覚悟を支えて自ら命を絶つ母を読む一席。 | |
| 槍の前原やりのまえはら | 一席物 | 漁で槍術を身につけた男が、水汲み中間として浅野家に入り、主人の仇を槍で討って士分に取り立てられる一席。 | |
| 幽霊退治ゆうれいたいじ | 一席物 | 刀の試し斬りに執着する不破数右衛門が、物乞いを脅し、死者の墓を暴いて死体を斬るなどの行動を重ねながらも赤穂浪士に加わる一席。 | |
| 横川勘平よこかわかんぺい横川勘平の一番槍 | 一席物 | 養子に迎えられた浪士が、討ち入りに加わるために遊びを装って愛想を尽かされようとする一席。 | |
| 和久半太夫わくはんだゆう | 一席物 | 父の仇を討った男が道場を開き、化け物退治で評判を上げて上杉家に仕え、吉良方として討ち入りに斃れる一席。 | |
| 仇討物3演目親や主君の仇を討つまでを読む話。赤穂義士伝は別に立てている。 | |||
| 曽我物語そがものがたり | 連続物 | 父を討たれた曽我兄弟が十八年の苦労を経て、富士の巻狩りの陣屋で工藤祐経を討つまでを読む連続物。 | |
| 天下茶屋の仇討てんがちゃやのあだうち | 連続物 | 父を暗殺された兄弟が仇を追って旅に出るが、家来に裏切られ、兄も殺される。残った弟が大坂の天下茶屋で本懐を遂げる一席。 | |
| 祐天吉松ゆうてんきちまつ* | 連続物 | 巾着切りから足を洗った経師屋の吉松が、旧知の男に家を焼かれ、僧となりながらも仇討ちの覚悟を持ち続ける連続物。 | |
| 世話物28演目町の人々の暮らしと事件を描く。白浪物・侠客物・三尺物などはこの中の分けかた。 | |||
| 安政三組盃あんせいみつぐみさかずき* | 連続物 | 羽子板娘と呼ばれた材木商の娘お染をめぐり、寛永寺の御用人と鈴木藤吉郎が争う幕末の連続物。 | |
| 梅川忠兵衛うめがわちゅうべえ恋飛脚大和往来、冥途の飛脚 | 一席物 | 大坂の飛脚問屋の主人が、遊女梅川の親の仇討ちの助太刀をする一席。芝居とは筋立てが異なる。 | |
| 浦里時次郎うらさとときじろう明烏 | 一席物 | 吉原の浦里と真面目な若旦那時次郎が、親に許されず大川へ身を投げる一席。 | |
| 延命院えんめいいん因果小町、実録延命院、蓮華往生 | 一席物 | 谷中延命院の美貌の住職と、寺に入り込んだ男が起こした女犯事件を扱う一席。 | |
| お竹如来おたけにょらい | 一席物 | 江戸大伝馬町の宿屋で働く女中お竹が、物乞いに施しを続け、大日如来の化身と評判になる一席。 | |
| お富与三郎おとみよさぶろう切られ与三郎 | 連続物 | 鼈甲問屋の若旦那与三郎は、木更津でやくざの妻お富と恋仲になり折檻されるが、3年後に江戸で再会し、転落した人生を共に歩む。 | |
| 紀伊国屋文左衛門きのくにやぶんざえもん* | この読み物そのものの筋は手元の本に書かれていません。中の一席「宝の入船」にあらすじがあります。 | ||
| 五平菩薩ごへいぼさつ五平菩薩浅間山噴火余聞 | 一席物 | 浅間山の噴火で水の出なくなった村で、父の跡を継いだ五平が井戸を掘り当てるまでを読む一席。 | |
| 紺屋高尾こんやたかお | 一席物 | 花魁道中の高尾太夫に恋わずらいをした染物職人が、三年働いて金を貯め、身分を偽って会いに行く一席。 | |
| 蘇生奇談そせいきだん蘇生の五兵衛、蘇生の三蔵 | 一席物 | 大食いの賭けで焼酎を飲み干して死んだ男が、棺の中で息を吹き返し、女房の間男を暴く一席。 | |
| 徂徠豆腐そらいどうふ*出世豆腐 | 一席物 | 貧しい暮らしの中で学問を続ける荻生徂徠に、豆腐屋の七兵衛が代金を求めず施しを続け、のちに徂徠の出世を機に大きな形で報われる一席。 | |
| 大丸屋騒動だいまるやそうどう | 連続物 | 拾った歓喜天像を祀って身代を築いた商人が、恩人の縁者をかばおうとして村正の刀を抜いてしまう連続物。 | |
| 大名花屋だいみょうはなや | 一席物 | 火事で身代を失った花屋の一家を支えた飯炊きの伝助が、実は大名の子だったと分かる一席。 | |
| 宝の入船たからのいりふね*紀伊國屋文左衛門、紀伊國屋文左衛門 宝の入船 | 一席物 | 難船と借金で先代を失った紀伊國屋文左衛門の跡取りが、荒れる海を渡ってみかんを江戸へ運び、大金を手にして紀文大尽と呼ばれるようになる一席。 | |
| 妲己のお百だっきのおひゃくお峰殺し、姐妃のお百 | 連続物 | 大坂から江戸へ流れた女が芸者となり、目の見えぬ母から娘を奪って売り飛ばし、母を川へ突き落とすまでを読む連続物。 | |
| 玉子の強請たまごのゆすり* | 一席物 | 『天保六花撰』の一席で、河内山宗俊が強請で極悪商人を脅し、雇人を助ける話。 | |
| 壺坂霊験記つぼさかれいげんきお里沢市 | 一席物 | 目の見えない沢市と、その快癒を三年間祈り続けた妻お里が、壺坂寺の谷へ身を投げる一席。 | |
| 天人お駒てんにんおこま毒婦天人お駒 | 連続物 | 尾張大納言に身請けされた芸者が藩政を乱し、二度の改心をはさんで仇討ちの手引きをする一席。 | |
| は組小町はぐみこまち紅蓮の纏 | 一席物 | 夫を火事場で見殺しにされた娘が、纏持ちに姿を変えて屋根に上り、相手を火の中へ落とす一席。 | |
| 般若の面はんにゃのめん面の餅 | 一席物 | おかめの面を般若とすり替えられた奉公人の娘が、家へ走る道中で博打の見張りを追い払う一席。 | |
| 振袖火事ふりそでかじ振袖火事の由来、明暦三人娘 | 一席物 | 同じ振袖を手にした娘が三人続けて同じ日に亡くなり、焼き捨てようとした火が江戸市中に燃え広がる一席。 | |
| 古市十人斬りふるいちじゅうにんぎり油屋おこん、伊勢音頭、福岡貢 | 連続物 | 妖刀村正が三代にわたって災いをもたらし、伊勢古市の遊廓で福岡貢が大勢を斬るまでを読む連続物。 | |
| 細川の茶碗屋敷ほそかわのちゃわんやしき茶碗屋敷、細川茶碗屋敷の由来 | 一席物 | 仏像から出た五十両を、売った側と買った側が互いに受け取ろうとせず、汚い茶碗が縁を結ぶ一席。 | |
| 本間の革財布ほんまのかわざいふ | 一席物 | 落ちていた大金を父の言いつけどおりに扱った出羽酒田の本間家が、その革財布を先祖として仏壇に祀る一席。 | |
| 松江侯玄関先の場まつえこうげんかんさきのば* | 一席物 | 『天保六花撰』の一席。 | |
| 招き猫の由来まねきねこのゆらいお福猫 | 一席物 | 船宿の猫が小判をくわえて出入りの魚屋へ運び、そのために殺される。埋葬した魚屋がのちに出世する一席。 | |
| 丸利の強請まるりのゆすり* | 一席物 | 『天保六花撰』の一席。 | |
| 八百屋お七やおやおしち | 一席物 | 大火で避難した寺で寺小姓と恋仲になった八百屋の娘が、火事があればまた会えるとそそのかされて火を放つ一席。 | |
| 白浪物12演目泥棒の話。 | |||
| いかけ松いかけまつ | 元・鍛冶屋の男が悪党の道に入り、「鋳掛松」と呼ばれるようになる話。梅雨から夏にかけてよく読まれる。 | ||
| 快傑自来也かいけつじらいや | 連続物 | 小西家旧臣の子として孤児同然に育った尾形周馬は、日本四大盗賊の一人自来也と呼ばれる大盗となり、肉親を捜す旅の末に海の外へ渡っていく。 | |
| 雲霧五人男くもきりごにんおとこ* | 雲霧仁左衛門を首領とする、因果小僧六之助・素走り熊五郎・木鼠吉五郎・おさらば伝次の五盗賊の話。 | ||
| 雲霧仁左衛門くもきりにざえもん享保五人白浪、雲霧五人男 | 連続物 | 享保の五人白浪と呼ばれた盗賊の一味が、大岡越前の追及を受けて次々に捕らえられていく連続物。 | |
| 小猿七之助こざるしちのすけ | 一席物 | 文化文政の頃、一人の船頭に一人の芸者という禁を破って舟に乗ったお滝が、七之助と共に助けた男の死をきっかけに、実の親をかばう七之助と深い仲になっていく話。 | |
| 青龍刀権次せいりゅうとうごんじ* | 一席物 | 背中の彫り物から青龍刀権次と呼ばれる男が、芸者殺しの侍を金で見逃した過去を抱え、幕末から明治にかけてその相手にゆすりを仕掛けては裏切られ、ついに盗賊となる話。 | |
| 千代田の白浪ちよだのしらなみ御金蔵破り、千代田城二人白浪、富蔵と藤十郎 | 連続物 | 江戸城の御金蔵から四千両を盗み出した、幼なじみの無宿と旗本浪人を読む白浪物。 | |
| 天保六花撰てんぽうろっかせん | 連続物 | 天保年間の江戸を舞台に、御家人上がりの河内山宗俊や片岡直次郎ら一癖ある6人の男女が、騙りと色恋を重ねながらそれぞれの最期を迎えていく。 | |
| 天明白浪伝てんめいしらなみでん* | 連続物 | 天明年間の江戸で、大泥棒・神道徳次郎の率いる一党が各地で盗みを重ねながら西へ流れ、長崎で捕り方に囲まれるまでを描く連続物。 | |
| 鼠小僧次郎吉ねずみこぞうじろきち | 連続物 | 歌舞伎小屋の木戸番の子として生まれた次郎吉が、義憤をきっかけに博打の道へ入り、大名屋敷ばかりを狙う盗みを重ねて義賊と呼ばれ、捕らえられ処刑されるまでを描く。 | |
| 緑林五漢録みどりのはやしごかんろく | 連続物 | 獄門小僧・業平小僧・鼠小僧・野金小僧・天狗小僧という五人の賊が絡み合う長編の白浪物。 | |
| 明治女天一坊めいじおんなてんいちぼう女天一坊、爆裂お玉、福富別邸 | 一席物 | 生き別れの令嬢だと名のらせて侯爵家の財産を狙う、三人の盗賊の企てを読む白浪物。 | |
| 侠客物17演目人入れ稼業・元締めの話。 | |||
| 会津の小鉄あいずのこてつ | 連続物 | 幕末から明治にかけて京都にいた侠客・会津の小鉄が、親分を斬って江戸へ逃れ、各地の一家との争いを重ねていく物語。 | |
| 大前田英五郎おおまえだえいごろう* | 連続物 | 上州大前田に生まれ、佐渡送りから島破りをして各地を渡り歩いた、江戸時代末期の侠客の一代。 | |
| 神田松五郎かんだまつごろう雨乞の刺青、小町の松五郎 | 連続物 | 背中に雨乞小町の彫物をした八百屋の松五郎が、義侠心のあまり罪を重ね、のちに行者となるまでの一代。 | |
| 関東七人男かんとうしちにんおとこ | 連続物 | 文政から天保にかけて、赤尾の林蔵を中心とする七人の博徒の出会いと争いを描く長編。 | |
| 小金井小次郎こがねいこじろう青山清十郎 | 連続物 | 国定忠治と兄弟分になった博徒の小次郎が、かつて助けた侍に裁かれ、火事の働きで赦免される一席。 | |
| 木端売りこっぱうり* | 『野狐三次』の一場面で、三代目神田ろ山からの直伝とされる。 | ||
| 芝居の喧嘩しばいのけんか* | 一席物 | 幡随院長兵衛の配下である町奴たちが芝居見物中に起こした些細ないざこざから、旗本奴の一派までも巻き込む大規模な喧嘩騒ぎへと発展していく話。 | |
| 新門辰五郎しんもんたつごろう | 連続物 | 火事で父を亡くした少年が火消しになり、纏を焼かれた喧嘩の始末を単身でつけて名を上げる一代。 | |
| 違袖の音吉たがそでのおときち* | 一席物 | 魚屋の悴で喧嘩っ早い少年音吉が、祭りの日にぶつかった上方の大親分源平衛に刃物で斬りかかり、返り討ちに遭った末にその子分となる話。 | |
| 天保水滸伝てんぽうすいこでん* | 連続物 | 下総を舞台に、博徒の親分・笹川繁蔵と飯岡助五郎の対立が深まり、用心棒平手造酒の死を経て抗争が続いていく、実在の事件に基づく連続物。 | |
| 浪花三侠客なにわさんきょうかく浪花三兄弟 | 連続物 | 今幡随院と呼ばれた三好屋四郎右衛門、木津勘助、違袖の音吉という三人の兄弟分を読む連続物。 | |
| 旗本五人男はたもとごにんおとこ* | 連続物 | ||
| 花川戸助六伝はなかわどすけろくでん斬られ藤次、助六伝、花川戸助六 | 連続物 | 長屋の女房に言い寄る無頼漢を町奴の助六が斬り捨て、入牢したのち、火事場の働きで許される一席。 | |
| 幡随院長兵衛ばんずいいんちょうべえ | 連続物 | 町奴の頭領幡随院長兵衛の生涯を描く。旗本奴水野十郎左衛門との対立の末、和解を装って招かれた屋敷で命を落とすまでを追う一代記。 | |
| 野狐三次やこさんじ* | 捨て子から火消しとなった男が、火事や喧嘩、人助け、生き別れた妹との再会、敵討ちを経て頭取に出世する物語。 | ||
| 奴の小万やっこのこまん浪花女侠伝、浪花の女侠客・奴の小万 | 連続物 | 乳母から柔術を習った大坂の商家の娘が、ならず者を川へ投げ込み、女侠客として名を上げる一席。 | |
| 夕立勘五郎ゆうだちかんごろう* | 連続物 | 暴れ馬を一撃で倒して夕立の名を得た人入れ稼業の元締めが、師の仇を求めて諸国をめぐる連続物。 | |
| 三尺物6演目博打打ち(渡世人)の話。 | |||
| 国定忠治くにさだちゅうじ | 連続物 | 天保の大飢饉で困窮した村々を助けたと伝わる上州の博徒国定忠治。貧しい馬方から貸元となり、関所破りの罪で磔になるまでを描く。 | |
| 笹川の花会ささがわのはなかい* | 一席物 | 『天保水滸伝』の一席。 | |
| 信夫の常吉しのぶのつねきち* | |||
| 清水次郎長しみずのじろちょう清水次郎長伝 | 連続物 | 博打をやめて米百俵を郷里に寄進した若者が、子分石松の落命や荒神山の抗争を経て、東海道各地に名を知られる侠客の頭領となるまでを描く一代記。 | |
| 忠治山形屋ちゅうじやまがたや* | 一席物 | 雨宿りの辻堂で、娘を売った父親弥五右衛門の事情を耳にした侠客国定忠治が、変装して相手の元締めを訪ね、金と娘を取り戻して村へ帰す話。 | |
| 銚子の五郎蔵ちょうしのごろぞう* | 下総銚子の大親分を描いた話。 | ||
| お裁き物24演目奉行の裁きを読む。政談ともいう。 | |||
| 網代問答あじろもんどう | 一席物 | 徳川吉宗の落胤を騙る天一坊が江戸南町奉行大岡越前守の尋問を受け、軍師山内伊賀亮の弁舌によって言い負かされるまでを描く一席。 | |
| 畔倉重四郎あぜくらじゅうしろう | 連続物 | 一刀流の剣を受け継ぎながら博打で身を持ち崩した畔倉重四郎が、次々に人を手にかけて逃げ延び、最後は大岡越前守に捕らえられる連続物。 | |
| いれずみ奉行いれずみぶぎょう | 連続物 | 旗本の家に生まれた遠山金四郎が、病弱な弟に家督を譲るため出奔して町人として暮らしたのち、町奉行として数々の事件を裁き、桜の刺青から刺青奉行と呼ばれた一代記。 | |
| 鰯屋政談いわしやせいだん伊勢の初旅、鰯屋騒動 | 連続物 | 情けをかけた金が仇となって夫婦を死なせた八百屋が、その遺児を引き取る。娘のおたみが夫の仇討ち、身売り、身請けを経て、大岡越前の裁きで落着するまでの連続物。 | |
| 越後伝吉えちごでんきち越後伝吉孝義伝 | 連続物 | 伯母とその娘に殺しの罪を着せられた孝行者の伝吉が、女中おせんの機知と訴えによって救われる、大岡政談の一つ。 | |
| 大岡越前守おおおかえちぜんのかみ* | 名奉行・大岡越前守を描いた話で、元は講談の演目。 | ||
| 大岡三政談おおおかさんせいだん* | 大岡越前守にまつわる『徳川天一坊』『村井長庵』『畔倉重四郎』の三つの政談の総称。 | ||
| 大岡政談おおおかせいだん | 連続物 | 名奉行大岡越前守が、八代将軍吉宗の落胤と偽って江戸に乗り込んだ天一坊の詐欺事件と、音羽丹七をめぐる名刀紛失・殺人の事件という二つの事件を裁く物語。 | |
| 大久保三政談おおくぼさんせいだん* | 時代劇としてもなじみがある演目。 | ||
| 大塩政談おおしおせいだん大塩騒動、大塩平八郎 | 連続物 | 大坂天満の与力・大塩平八郎の生涯と、その与力時代の裁きを読む連続物。 | |
| 大島屋騒動おおしまやそうどう* | 時代劇としてもなじみがある演目。 | ||
| 音羽丹七おとわたんしち*音羽の滝、政談音羽の滝、丹波屋騒動 | 連続物 | 島津家の御用商人を蹴落とそうとする謀りごとを、大岡越前が当人を捕らえるという形で封じる政談。 | |
| 霞のお千代かすみのおちよ | 連続物 | 奉公先の主人を殺して金を奪い、共犯者まで手にかけた女が、最後に仇の医師にも刃を向ける政談。 | |
| 黒雲お辰くろくもおたつ夢の浮橋 | 一席物 | 旅の金を盗られて身を投げようとした男を、スリのお辰が助ける。十年後、その一件がお辰の命を救う一席。 | |
| 小西屋政談こにしやせいだん小西屋騒動、薬種屋政談 | 一席物 | 娘に横恋慕した家主が、医者の兄と組んで病持ちだという噂を仕組み、縁談を壊そうとする政談。 | |
| 新吉原百人斬りしんよしわらひゃくにんぎり籠釣瓶、佐野次郎左衛門、吉原百人斬 | 連続物 | 捨てた女房を殺した父の因果か、あばた顔となった息子が花魁に振られ、村正の妖刀で吉原の大勢を斬る連続物。 | |
| 煙草屋喜八たばこやきはち喜八貢 | 連続物 | 勘当された若旦那の面倒をみるために盗みへ入った煙草屋が、恩人の名を明かさぬまま捕らえられる連続物。 | |
| 玉菊燈籠たまぎくどうろう五福屋政談、本所小町 | 連続物 | 年季明けに大和まで訪ねた花魁玉菊が、弥吉は死んだと聞かされて自ら命を絶つ一席。 | |
| 遠山政談とおやませいだん* | 時代劇としてもなじみがある演目。 | ||
| 徳川天一坊とくがわてんいちぼう* | 連続物 | 紀州の修験者が将軍の御落胤になりすまして江戸に乗り込み、大岡越前守の執念の探索によって偽者と暴かれるまでを描く連続物。 | |
| 浪花のお辰なにわのおたつ | 一席物 | 強請りに来た昔の仲間を斬った刀屋の後妻が、刀身の曇りから足がついて白状する一席。 | |
| 万両婿まんりょうむこ小間物屋政談 | 一席物 | 箱根で行き倒れの同業者若狭屋甚兵衛を助けた小間物屋小四郎が、身元を取り違えられて死んだことにされ、大岡越前の裁きで別人として大店に婿入りする話。 | |
| 村井長庵むらいちょうあん* | 連続物 | 医者を騙って開業した村井長庵が、金のために身内や患者を次々に手にかけながら暮らし、最後は大岡越前守の裁きで処刑される連続物。 | |
| 薮原検校やぶはらけんぎょう | 連続物 | 按摩を殺して生まれた子が盲目となり、二代目薮原検校を名のって悪事を重ねるまでを読む連続物。 | |
| 武芸物30演目剣豪・武芸者の話。 | |||
| 荒木又右衛門あらきまたえもん | 連続物 | 並外れた度胸と剣才を持つ荒木又右衛門は、諸国で修行を重ねて柳生流の奥義を極め、義弟渡辺数馬の助太刀として伊賀上野の決闘で本懐を遂げる。 | |
| 伊賀の水月いがのすいげつ* | 一席物 | 『荒木又右衛門』の一席で、鍵屋の辻での敵討ちを描いた話。 | |
| 岩見重太郎いわみじゅうたろう* | 連続物 | 父を殺された剣客が、兄と妹を失いながら諸国を巡り、天橋立で仇を討つまでを読む長編の仇討ち物。 | |
| 梅津木全うめづきまた仇討長門鍔、菊一文字 | 連続物 | 盗まれた宝刀「菊一文字」を追う一刀流の指南番が、道中で兄弟の契りを結んだ相手の遺児に仇を討たせる一席。 | |
| 小野治郎右衛門おのじろうえもん | 一席物 | 一刀斎の二人の弟子が極意をかけて争い、書を奪って逃げた兄弟子を追う一席。 | |
| 海賊退治かいぞくたいじ* | 一席物 | 肥後熊本へ向かう途上、瀬戸内海で大船風早丸が海賊に襲われ、乗り合わせた紀州浪人笹野権三郎が海賊の頭目を討ち果たす一席。 | |
| 蒲生三勇士がもうさんゆうし | 連続物 | 会津蒲生藩の三人の武士の働きを読む連続物。近年は村上大助の出生を語る一席が演じられる。 | |
| 寛永御前試合かんえいごぜんじあい寛永武術競、寛永武勇鑑、武術の誉 | 連続物 | 三代将軍家光の上覧のもと、諸国の武芸者が江戸城で技を競うという設定で読まれる武芸物。 | |
| 寛永三馬術かんえいさんばじゅつ | 連続物 | 将軍家光の命で愛宕山の急な石段を馬で乗り上がり、梅の枝を手折った曲垣平九郎の逸話を中心に、向井蔵人・筑紫市兵衛を合わせた寛永期の馬術三名人の生涯を描く。 | |
| 寛永宮本武蔵伝かんえいみやもとむさしでん*寛永宮本伝 | 連続物 | 武蔵の義父を死に追いやった佐々木小次郎岸柳を討つため、宮本武蔵が箱根から西国まで武芸者たちと渡り合いながら決闘の地へ向かう連続物。 | |
| 黒田武士くろだぶし* | 一席物 | 秀吉の天下統一の頃、福岡藩士母里太兵衛が使者として赴いた広島で、大盃の酒を飲み干した末に家宝の槍日本号を求め、持ち帰る一席。 | |
| 笹野権三郎ささのごんざぶろう* | 連続物 | 宝蔵院流に学んで槍の権三と呼ばれた男が、修業の道中で敵討ちに加わり、処刑寸前で救われる連続物。 | |
| 渋川伴五郎しぶかわばんごろう | 連続物 | 柔術の家に生まれた大力の伴五郎が、勘当されて魚売りとなり、のちに一派を興して父の仇を討つ一席。 | |
| 島田虎之助しまだとらのすけ | 一席物 | 他流試合で引き分けにされた意味が分からず腹を立てた剣客が、老武士に打ちのめされて入門する一席。 | |
| 出世の春駒しゅっせのはるごま愛宕山梅花の誉れ、出世の階段 | 一席物 | 馬術の達人曲垣平九郎が、将軍徳川家光の命により、他の武士が失敗し命を落とした愛宕山の急な石段を馬で登り降りし、梅の枝を手折って褒美を得る一席。 | |
| 出世馬喰しゅっせばくろう加藤孫六 | 一席物 | 馬喰のもとで育った浪人の子が、十一頭の馬を引いて織田家を訪ね、名馬の見分で身を立てる一席。 | |
| 隅田川乗っ切りすみだがわのっきり阿部の水馬 | 一席物 | 剣でも歌でも将軍に勝ってしまい疎まれた旗本が、増水した隅田川を馬で渡って認められる一席。 | |
| 仙台の鬼夫婦せんだいのおにふうふ井伊直人、烈女井伊お定 | 一席物 | 賭け事に身を持ち崩した伊達家家臣・井伊直人が、妻おさだとの剣術勝負に負けて8年の修行に旅立つ。勝負には妻の実家が抱える恩義が隠されていた。 | |
| 田宮坊太郎たみやぼうたろう金比羅利生記 | 連続物 | 父の非業の死を知った田宮坊太郎が、柳生飛騨守の指南のもとで剣術を修め、18年の後に父の敵堀源太左衛門を討つまでを描く仇討ち物語。 | |
| 塚原卜伝つかはらぼくでん塚原ト伝 | 連続物 | 幼くして稽古なしに兄を打ち負かした少年が、上泉伊勢守に学んで一流を開き、晩年には鍋蓋一つで挑戦者をしりぞけたという剣豪の生涯を描く。 | |
| 樋口武勇伝ひぐちぶゆうでん樋口十三郎、馬庭の太刀風 | 連続物 | 馬庭念流の達人が後妻とその間男に殺され、前妻の子である十三郎が仇を討つ一席。 | |
| 曲垣と度々平まがきとどどへい* | 一席物 | 馬術の達人曲垣が、百姓と称して現れた度々平を剣の心得ありと見て召し抱えたのち、度々平が起こした喧嘩のために禄を返上し、共に浪人となる一席。 | |
| 真柄のお秀まがらのおひで太郎大刀 | 一席物 | 大女を嫁にと望んだ侍が化粧顔に驚いて逃げ出し、殿へ訴え出た当人と夫婦になる一席。 | |
| 宮本武蔵みやもとむさし* | 連続物 | 宮本武蔵と佐々木巌流の果たし合いを軸に、二刀流の誕生から巌流島の仇討ちまでを読む連続物。 | |
| 無心は強いむしんはつよい山本南龍軒 | 一席物 | 剣の心得がない祭文語りが、負けたら謝ればよいという知恵で道場破りを重ね、名人に無心の強みを見せる一席。 | |
| 柳生三代記やぎゅうさんだいき | 連続物 | 柳生宗矩・十兵衛・宗冬の三代を追う武芸物。十兵衛は家督を継がず、柳生流の奥義を伝える道を選ぶ。 | |
| 柳生旅日記やぎゅうたびにっき | 連続物 | 柳生但馬守宗矩の子十兵衛三巌が、父に片目を潰されながらも剣の才を発揮し、諸国を旅して各地の立ち合いや事件に関わっていく道中記。 | |
| 山内一豊の妻やまのうちかずとよのつま出世の馬揃え、山内一豊出世の馬揃え | 一席物 | 貧しい侍が名馬を買えずに帰ると、妻が鏡の裏に隠していた金を差し出す。その馬で信長の馬揃えに出て認められる一席。 | |
| 槍持甚兵衛やりもちじんべえ | 一席物 | 家宝の大槍のために人が死んでいくのを止めようと、槍持ちが覚悟のうえで槍を二つに折る一席。 | |
| 和田平助わだへいすけ | 一席物 | 水戸光圀の覚えめでたい居合術の達人和田平助が、嫉妬した花房平太夫の仕掛けた勝負を切り抜け、帰り道の鉄砲での襲撃も退ける一席。 | |
| 力士伝9演目相撲取りの話。 | |||
| 明石志賀之助あかししがのすけ山内鹿之助 | 一席物 | 生まれつきの怪力だった侍の子が、相撲興行での勝負をきっかけに力士となり、初代横綱に上りつめる一席。 | |
| 阿武松緑之助おうのまつみどりのすけ阿武松 | 一席物 | 大飯食らいのために相撲部屋を出された若者が、大食を認めてくれる親方に拾われ、横綱にまで上る一席。 | |
| 寛政力士伝かんせいりきしでん* | 連続物 | 寛政時代に活躍した谷風梶之助・小野川喜三郎・雷電為右衛門・越ノ海勇蔵といった名力士の逸話。 | |
| 鬼面山谷五郎きめんざんたにごろう | 一席物 | 大飯食らいゆえに奉公先を追われた若者が、大関阿武松に弟子入りし、十三代目横綱にまで上る一席。 | |
| 越の海こしのうみ* | 一席物 | のちに越の海と名乗ることになる勇造は、小柄な体つきで柏戸に弟子入りし、谷風・雷電との稽古相撲を経て、やがて小結にまで出世していく一席。 | |
| 谷風の情け相撲たにかぜのなさけずもう | 一席物 | 横綱谷風梶之助が、病の両親の看病で負け続ける十両力士佐野山のもとを密かに訪ねて金を与え、自らの引退を盾に対戦を組ませる一番。 | |
| 橋場の長吉はしばのちょうきち* | 一席物 | 谷風の土俵入りの行く手を横切ったために投げ飛ばされ、恥をかいたやくざ者の橋場の長吉が、仇討ちに向かった末に谷風と義兄弟の契りを結ぶ一席。 | |
| 雷電為右衛門らいでんためえもん | 連続物 | 信州の百姓の子として生まれた、身の丈六尺七寸五分という力士が、横綱の地位を返上してまで亡き友の敵を討つに至った、その生涯を描く。 | |
| 雷電の初土俵らいでんのはつどひょう | 一席物 | 明和四年生まれの為五郎が江戸の相撲部屋に入門し、四代目横綱谷風の弟子となったのち、雷電の名で幕内の土俵に初めて上がる一席。 | |
| 怪談物15演目幽霊や化け物が出る話。 | |||
| 有馬の猫騒動ありまのねこそうどう小野川怪猫伝、小野川真実録 | 一席物 | いじめ抜かれて自害した愛妾の飼い猫が化けて人を襲い、力士の小野川喜三郎が退治する怪談。 | |
| 江島屋怪談えじまやかいだん恨みの片袖、江島屋騒動 | 連続物 | 粗悪な衣装を売られて婚礼を壊された娘が身を投げ、その母の呪いが古着屋の一家に及ぶ怪談。 | |
| お紺殺しおこんごろし* | 一席物 | 絹商人が、自らのために病んで別れた女房を手にかけ、殺したはずの女房に祟られて命を落とす一席。「吉原百人斬り」からの抜き読みとされる。 | |
| 小幡小平次おばたこへいじ* | 一席物 | 旅先で小平次を手にかけ、その後妻おちかと結ばれようとした太九郎が、殺したはずの小平次の幽霊に行く先々で苦しめられていく一席。 | |
| お札はがしおふだはがし* | 一席物 | 旗本の娘お露の幽霊に夜ごと通われた浪人・萩原新三郎が、金に目がくらんだ長屋の夫婦に魔よけの札をはがされ、命を落とす一席。 | |
| 小夜衣草紙さよぎぬぞうし* | 連続物 | 起請を交わした花魁を捨てて武家の娘と夫婦になった若旦那に、小夜衣の亡霊がまとわりつく怪談。 | |
| 真景累ヶ淵しんけいかさねがふち真景累ケ淵 | 連続物 | 鍼医の宗悦が旗本に斬られたことから、二つの家に因縁がめぐり続ける長編の怪談。三遊亭円朝の作です。 | |
| 鈴の音すずのね | 一席物 | 後添えを迎えないという約束を破った侍のもとへ、棺に入れた鈴を鳴らして先妻が現れる怪談。 | |
| 宗悦殺しそうえつごろし* | 一席物 | 貸金の督促に訪れた鍼医の宗悦を斬り殺した旗本が、一年後、死んだはずの宗悦の姿を見る一席。三遊亭圓朝「真景累ヶ淵」の序章にあたる。 | |
| 乳房榎ちぶさのえのき*重信殺し | 一席物 | 絵師が弟子と自分の妻の密通によって命を落とし、死後もなお未完の天井画を仕上げる姿を見せる一席。演じられるのは重信殺しまでの前半部分がほとんど。 | |
| 鍋島の猫騒動なべしまのねこそうどう*佐賀の夜桜、佐賀の怪猫、鍋島猫騒動 | 一席物 | 佐賀藩鍋島家で、殿の勘気を受けて手討ちにされた又七郎の恨みを、母の自害によって黒猫が引き継ぐ一席。「佐賀の夜桜」とも呼ばれる。 | |
| 番町皿屋敷ばんちょうさらやしき* | 一席物 | 江戸麹町の旗本屋敷に仕える女中お菊が、家宝の皿を1枚失くしたという濡れ衣を着せられて命を落とし、亡霊となって皿を数え続ける一席。 | |
| 牡丹燈記ぼたんとうき | 一席物 | 牡丹の燈籠を提げた美女に通われた男が、その正体を知らされてもなお引き寄せられていく怪談。 | |
| 牡丹燈籠ぼたんどうろう* | 恋焦がれて死んだ娘の幽霊が夜ごと男を訪ねる怪談。「日本三大怪談」のひとつで、人間の業を描いた「円朝物」のひとつでもある。 | ||
| 四谷怪談よつやかいだん* | 連続物 | 田宮家の娘お岩が夫の伊右衛門に捨てられ、その恨みが関わった者たちに次々と及んでいく長編の怪談。 | |
| 芸道物23演目役者や芸人の話。役者伝ともいう。 | |||
| 石川一夢いしかわいちむ種本一百両 | 一席物 | 十八番の『佐倉義民伝』の種本を質に入れてしまった講釈師を、客が金を出し合って救う、講釈師を主人公にした一席。 | |
| 伊豆の長八いずのちょうはち | 一席物 | 漆喰細工に生涯をかけた左官職人・入江長八の一代を読む、創作の講談。 | |
| 応挙の幽霊画おうきょのゆうれいが応挙の幽霊 | 一席物 | 円山応挙が、修業時代に出会って死なせた花魁の姿を幽霊画に描く。その絵が縁で、花魁の素性が明らかになる一席。 | |
| 狩野探幽かのうたんゆう大津屋の置土産、遠見の山、探幽の屏風 | 一席物 | 宿を追い返されかけた若い絵師が、夜のうちに金屏風へ山水を描く。落ちた墨がそのまま遠山になる一席。 | |
| 勘当の名笛かんどうのめいてき | 一席物 | 稽古嫌いで勘当された能の笛の家元の息子が、寺にこもって稽古を重ね、天人と噂されるほどの音を出す一席。 | |
| 秋色桜しゅうしきざくら | 一席物 | 俳諧の宗匠其角に才能を見いだされた7歳の娘お秋が、宮様の御前でも動じずに句を詠み、名を上げてからも父を思う気持ちを失わない。 | |
| 蜀山人しょくさんじん | 連続物 | 狂歌師・大田南畝の洒落に満ちた一代を、その狂歌をはさみながら読む一席。 | |
| 曽呂利新左衛門そろりしんざえもん | 連続物 | 刀がそろりと収まる鞘を作った堺の職人が、狂歌をきっかけに秀吉へ仕える一席。 | |
| 団十郎と馬の足だんじゅうろうとうまのあし | 一席物 | 馬の後ろ足しか役をもらえない役者が、初めて客席から声をかけられて跳ね上がってしまう一席。 | |
| 鼓ヶ滝つづみがたき* | 一席物 | 鼓ヶ滝で己の歌に慢心していた西行法師が、山中の民家で出会った老夫婦と孫娘に歌を直され、三人の正体が和歌三神だったと知る話。 | |
| 吃の又平どものまたへい吃又 | 一席物 | 口のきけない絵師の又平が、大津絵で身を立てながらも大きな仕事を断られ、死のうとしたことで口がきけるようになる一席。 | |
| 中村仲蔵なかむらなかぞう* | 一席物 | 家柄も後ろ盾もない下回り役者中村仲蔵が、『忠臣蔵』五段目の斧定九郎役に工夫を凝らし、雨宿りで見た貧しい旗本の姿からヒントを得て新しい演出に挑む話。 | |
| 肉付きの面にくづきのめん観世肉付の面、名工観世の面 | 一席物 | 卑しいところがあるとして面を割られた面打ちが自ら命を絶ち、その息子が打った面が外れなくなる一席。 | |
| 浜野矩随はまののりゆき | 一席物 | 不器用な二代目が母のために観音を彫り上げ、その裏で母が命を絶つ一席。 | |
| 左甚五郎ひだりじんごろう | 連続物 | 名工左甚五郎の生涯を描く。飛騨の工匠に見いだされた少年期から京・大坂・江戸での修業を経て、日光の普請で右腕を失うまでの彫り物の逸話を伝える。 | |
| 北斎と文晁ほくさいとぶんちょう | 一席物 | 散らかった長屋で名優と口論になった葛飾北斎を、友人の谷文晁が取り持ち、絵を売った金で救う一席。 | |
| 名医と名優めいいとめいゆう*男の花道 | 一席物 | 旅先で目の病を治してもらった役者が、恩人の危機を知って舞台を空け、客席の許しを得て駆けつける一席。 | |
| 名人小団次めいじんこだんじ* | 一席物 | 舞台に出られず座頭に蹴り倒された若い役者が、その紅緒の草履を胸に修業を積む一席。 | |
| 名人昆寛めいじんこんかん岩本昆寛、腰元彫名人昆寛 | 一席物 | 催促無用と公言する腰元彫の名人が、子どもを遊ばせて写生し、八百両の値がつく小柄を彫る一席。 | |
| 百千鳥ももちどり | 一席物 | 賄賂ですり替えられた三味線の隠し銘が撥で暴かれ、名人の娘が報われる一席。 | |
| 陽明門の間違いようめいもんのまちがい* | 一席物 | 飛騨の名工に見いだされた甚五郎が、日光東照宮陽明門の造営で腕を認められる一方、妬んだ相手との争いで片腕を失い、左甚五郎と呼ばれるようになる話。 | |
| 淀五郎よどごろう沢村淀五郎 | 一席物 | 忠臣蔵の稽古で判官役に抜擢された下回りの沢村淀五郎が、由良之助役の団蔵に認められない屈辱を味わった末、中村仲蔵の指導を受けて役者として成長していく話。 | |
| 呂昇物語ろしょうものがたり豊竹呂昇 | 一席物 | 見逃した巾着切りに命を救われた女義太夫が、子を母に預けて大坂へ渡り、名を成すまでの一席。 | |
| 出世譚10演目低い身分から身を立てるまでを読む話。 | |||
| 近江聖人おうみせいじん中江藤樹、近江聖人中江藤樹 | 一席物 | 母のあかぎれを案じて百里の道を歩いた少年が、母に追い返されて学問に励み、近江聖人と呼ばれるまでになる一席。 | |
| 甲斐勇吉かいゆうきち桜屋梅吉、美妓と書生 | 一席物 | 女嫌いの書生と男嫌いの芸妓が、以前に一度だけ関わっていたと分かり結ばれる、明治の書生を主人公にした一席。 | |
| 沢村才八郎さわむらさいはちろう | 一席物 | 普請の弁当に砂ぼこりを立てた家老親子を堀へ投げ込んだ足軽が、拾った手紙から謀反を暴く一席。 | |
| 三方目出鯛さんぽうめでたい陸奥間違い | 一席物 | 字の読めない下男が届け先を取り違え、仙台侯へ届いた借金の手紙が三方によい結末を生む一席。 | |
| 出世の白餅しゅっせのしろもち意地っ張り五千石、藤堂高虎、出世高虎 | 一席物 | 宿の主人が出世払いで白餅と路銀を用立てた二人の若者が、のちに大名と家老になって恩を返す一席。 | |
| 出世の富くじしゅっせのとみくじ富くじ一番当たり、無欲の出世 | 一席物 | 掏摸に遭った小僧へなけなしの金を渡した侍が、当たった千両を焼き捨てたことで取り立てられる一席。 | |
| 杉山和一苦心の管鍼すぎやまわいちくしんのくだばり杉山検校、本所の惣録屋敷 | 一席物 | 腕の上がらない盲目の弟子が、江の島で足に刺さった松葉から管鍼の法を思いつく一席。 | |
| 奉行と検校ぶぎょうとけんぎょう検校と町奉行、出世競べ | 一席物 | 中山道で出会った盲目の少年と侍の子が出世を競い、三十年後に検校と奉行として再会する一席。 | |
| 無筆の出世むひつのしゅっせ人の一心、松山伊予守 | 一席物 | 自分を斬ってよいと書かれた手紙を読み聞かされた中間が、学問を積んで大名にまで上る一席。 | |
| 柳田格之進やなぎだかくのしん碁盤割、柳田の堪忍袋 | 一席物 | 碁仲間の店で五十両の紛失の疑いをかけられた浪人が、身の証を立てたのち、罪は碁盤にあるとして碁盤を斬る一席。 | |
| 名刀伝4演目刀と刀工の話。 | |||
| 姨捨正宗おばすてまさむね | 一席物 | 鈍らの刀へ酒の勢いで極書を書いてしまった本阿弥光悦が、鞘に歌を書き足して去る一席。 | |
| 五郎正宗孝子伝ごろうまさむねこうしでん五郎正宗、背割正宗 | 連続物 | 刀鍛冶の家に弟子として置かれた実の子が、継母のいじめに耐え、その継母をかばって背中を斬られる一席。 | |
| 背割り正宗せわりまさむね* | 一席物 | 刀工・正宗にまつわる逸話をまとめた読み物のひとつで、義理の母への忠義を描いた話。 | |
| 正宗の婿選びまさむねのむこえらび* | 一席物 | 相州鎌倉の刀匠正宗が、婿の座をかけて門弟三人に刀を鍛えさせて競わせ、最も鋭い刀を鍛えた村正を、殺気を宿す妖刀だとして退ける話。 | |
| 僧侶物9演目僧の話。 | |||
| 一休和尚漫遊記いっきゅうおしょうまんゆうき | 連続物 | 後小松帝の寵愛を受けた母のもとに生まれた一休は、幼くして大徳寺に入って修行を積み、数々の頓智で師をやり込めながら晩年まで諸国を巡り歩いた。 | |
| 雲居禅師うんごぜんじ | 一席物 | 伊達政宗に理不尽な仕打ちを受けた草履取りが城を出て高僧となり、のちに政宗を迎える立場で再会する一席。 | |
| 日蓮記にちれんき* | 連続物 | 安房に生まれた日蓮が、他宗を否定して迫害を受けながら布教を続ける一代を読む連続物。 | |
| 白隠禅師はくいんぜんじ* | 一席物 | 娘が産んだ子の父と名指しされた白隠が、弁解せずに赤ん坊を引き受け、乳をもらって歩く一席。 | |
| 仏縁物語ぶつえんものがたり | 一席物 | 捨てられた子が僧となり、母の残した歌の上の句を説教のたびに詠んで母を捜し当てる一席。 | |
| 祐天記ゆうてんき* | 読み物として伝わる演目。 | ||
| 祐天上人ゆうてんしょうにん | 連続物 | 経文を覚えられずに破門された僧が修行を積み、累の霊を念仏で鎮めるまでを読む連続物。 | |
| 良弁杉りょうべんすぎ良弁杉の由来 | 一席物 | 二歳で大鷲にさらわれた子が東大寺の別当となり、五十年ののちに母と再会する一席。 | |
| 良弁杉由来りょうべんすぎのゆらい | 読み物として伝わる演目。 | ||
| 漫遊記3演目諸国をめぐる話。 | |||
| 鉢の木はちのき*佐野源左衛門駆け付け | 一席物 | 零落した武士佐野源左衛門常世が、雪の夜に一夜の宿を貸した旅の僧との約束どおり、鎌倉からの緊急の召集にいち早く駆け付け、恩賞を得る話。 | |
| 水戸黄門みとこうもん水戸黄門記 | 連続物 | 水戸藩主徳川光圀が、俳諧師水鏡と名乗り、弟子の元起や家臣助三郎・格さんらを伴って諸国を旅し、各地で行き会った事件や争いに関わっていく。 | |
| 弥次喜多道中記やじきたどうちゅうき | 連続物 | 駿河の没落商人弥次郎兵衛と居候の喜多八の二人が、江戸から東海道を経て上方や瀬戸内まで足を延ばし、失敗続きの珍道中を繰り広げる。 | |
| 幕末明治物13演目幕末から明治を舞台にした話。 | |||
| 英国密航えいこくみっこう | 一席物 | 長州藩が西洋の技術を学ばせるため、五人の若い藩士を密かにイギリスへ送り出す一席。のちに長州ファイブと呼ばれる。 | |
| 恩愛親子餅おんあいおやこもち榎本武揚 | 一席物 | 牢に入れられた榎本武揚のもとへ、母が餅売りに姿を変えて会いに行く一席。 | |
| 恩義の柵おんぎのしがらみ銀行頭取殺し | 連続物 | 紙入れを盗んで自首した少年を引き取った銀行頭取が殺され、その少年に嫌疑がかかる一席。 | |
| 岩亀楼亀遊がんきろうきゆう | 一席物 | 横浜の遊廓に移された遊女亀遊が、外国人の客を取らされることになり、辞世を残して自ら命を絶つ一席。 | |
| 正直車夫しょうじきしゃふ* | 一席物 | 股引を質に入れていた車夫を巡査が助け、のちに職を失ったその巡査を車夫が引き取る一席。 | |
| 水府小町すいふこまち烈女お高 | 一席物 | 身分違いの縁で勘当された水戸の娘おたかが、桜田門外へ向かう夫を送り出す一席。 | |
| 高野長英牢破りたかのちょうえいろうやぶり高野長英獄中記 | 一席物 | 鎖国政策に異を唱えて投獄された高野長英が、牢名主となって規則を改め、火事に乗じて牢を破る一席。 | |
| 唐人お吉とうじんおきち | 連続物 | 下田の芸者きちが、米国総領事ハリスの相手をするよう奉行から命じられ、断りきれずに引き受けたのちの半生を読む。 | |
| 中江兆民なかえちょうみん | 一席物 | ルソーを訳して東洋のルソーと呼ばれた中江兆民が、衆議院に幻滅して議員を辞めるまでの一席。 | |
| 仁礼半九郎にれはんくろう快男子、恋の快男子 | 連続物 | 女の苦手な陸軍中尉が逃げたカナリアをきっかけに恋をし、西南戦争を経て流転する連続物。 | |
| 波布娘はぶむすめ沖縄波布娘 | 一席物 | 沖縄から鹿児島へ連れて行かれた女が、盗賊と密会を重ね、蛇を漬けた酒で金持ちを殺していたと露見する一席。 | |
| ピストル強盗清水定吉ぴすとるごうとうしみずさだきち清水定吉 | 一席物 | 按摩や職人に化けて押し入り、日本で最初の拳銃強盗犯として知られた清水定吉の一件を読む、新聞記事から起こした新講談。 | |
| 夜嵐お絹よあらしおきぬお絹と権十郎 | 一席物 | 役者に入れあげた妾が金貸しの旦那へ毒を盛る、明治初期の毒殺事件を扱う一席。 | |
| 文芸講談8演目小説をもとにした講談。明治以降に加わった。 | |||
| 青の洞門あおのどうもん恩讐の彼方に | 一席物 | 主人を殺して逃げた男が僧となり、難所の岩山を掘り抜く。そこへ討たれた主人の遺児が仇を求めて現れる一席。 | |
| 朝顔日記あさがおにっき宇治の蛍狩り、熊沢蕃山廓のご意見 | 連続物 | 宇治の蛍狩りで結ばれた儒学者と家老の娘が、追う者と追われる者となってすれ違う連続物。 | |
| 刺青奇偶いれずみちょうはん | 一席物 | 博打をやめられない夫の腕に、病の妻がさいころの刺青を入れる。その腕で夫が一世一代の勝負に臨む一席。 | |
| 海賊小町かいぞくこまち | 一席物 | 許嫁と偽った纏持ちを旗本に斬られた娘が、火消しに紛れて仇を討つ一席。 | |
| 形かた* | 菊池寛の小品を講談化した文芸講談。 | ||
| 蜘蛛の糸くものいと* | 芥川龍之介の原作を講談化した文芸講談。 | ||
| 金色夜叉こんじきやしゃ | 連続物 | 許嫁を資産家に奪われた書生が高利貸しとなる、尾崎紅葉の小説を講談に移した作品。 | |
| 高瀬舟たかせぶね* | 森鴎外の原作を講談化した文芸講談。 | ||
| 新作22演目近年に作られた講談。 | |||
| 安全講談あんぜんこうだん* | |||
| 王将おうしょう | 一席物 | 明治から昭和にかけて実在した将棋指し・坂田三吉の半生を読む新作。 | |
| 沖田総司おきたそうじ* | 著者が新作講談として演じたことがある人物伝。 | ||
| 彼女の行方かのおんなのゆくえ | 一席物 | 刑事が見逃した女スリと、その後の人生で三度すれ違い、最後は三十五日と告げられる新作。 | |
| カルメンかるめん | 一席物 | オペラ『カルメン』を講談に移した新作。スペインのタバコ工場の女工と、彼女に溺れる衛兵の破局を読む。 | |
| 曲馬団の女きょくばだんのおんな | 一席物 | 戦死した息子の許嫁と偽って香典を狙った女が、母親の情に触れて思いとどまる新作。 | |
| 西郷隆盛さいごうたかもり* | 著者が新作講談として演じたことがある人物伝。 | ||
| 坂本龍馬さかもとりょうま* | 著者が新作講談として演じたことがある人物伝。 | ||
| しゅうまいしゅうまい* | 一席物 | しゅうまいという名前をからかわれる小学生が父親に悩みを打ち明け、名前に込めた意味を教えられる新作講談。客の年賀状がきっかけで作られた。 | |
| 白ガッテン黒ガッテンしろがってんくろがってん* | 一席物 | 現代の落語界を代表するとされる架空の某師匠が、弟子を手にかける場面を起点に悪事を重ねていくフィクション新作。「ガッテンしていただけましたか」という決まり文句とともに展開する。 | |
| 生か死かせいかしか | 一席物 | 戦後、事業に失敗して死のうとした男が、電車で見かけた青年をきっかけに生き直す新作。 | |
| 創造的新入社員像そうぞうてきしんにゅうしゃいんぞう* | 新入社員向けに、豊臣秀吉の仕事ぶりから学ぶビジネス講談。 | ||
| たびだち出発たびだちしゅっぱつ* | 一席物 | 佐賀から早稲田大学へ向かう場面を中心に、神田松之丞の家系に伝わる祖先の逸話を描いた新作。曾祖父の汽車に、曾祖母が自分の意思で乗り込んだという出来事が題材になっている。 | |
| 新島襄にいじまじょう | 連続物 | 国禁を犯してアメリカへ渡り、帰国後に同志社英学校を興した新島襄の一代を読む新作。 | |
| 西の天狗にしのてんぐ* | 一席物 | 上方を舞台に天狗と称された、実在したという天才落語家を描く新作講談。晩年に声を失った末、自らの芸を松の巨木に託そうとする姿を描く。 | |
| 骨の音ほねのおと | 一席物 | 温泉宿でマッサージを受ける男に、目の見えない施術師が三十年前の戦場の話を語り始める新作。 | |
| 惑いからの出発まどいからのしゅっぱつ* | セカンドライフを題材にしたビジネス講談。 | ||
| 惑える戦士達まどえるせんしたち* | 中年の危機を題材にしたビジネス講談。 | ||
| 瞼の母まぶたのはは番場の忠太郎 | 一席物 | 生き別れた母を捜して江戸へ来た渡世人が、名のりを拒まれ、目を閉じて中山道を去っていく一席。 | |
| 野球大統領やきゅうだいとうりょう | 一席物 | 始球式に招かれた大統領が謝礼を求める。その八百ドルには三十年前のいきさつがあったという新作。 | |
| 歴史に学ぶリーダーの条件れきしにまなぶリーダーのじょうけん* | 信長・秀吉・家康のエピソードを比較しながら名調子のさわりを入れるビジネス講談。 | ||
| レ・ミゼラブルれみぜらぶる噫無情 | 連続物 | 一切れのパンを盗んだために十九年を獄で過ごした男が、司教との出会いで改心していく長編の新作。 | |
まとまった読み物と、その中の一席
13作講談では、長い読み物の中の一席がそれだけで高座にかかります。上の表では横に並びますが、 どの読み物の一部なのかが分かるよう、ここでは読み物ごとにまとめています。 本に「『◯◯』の一席」と書かれているものだけを結んでいます。
赤穂義士伝あこうぎしでん29席
- 赤垣源蔵徳利の別れ銘々伝酒乱を装い敵の目を欺いていた赤穂浪士の赤垣源蔵が、討ち入り前夜、留守の兄の屋敷に上がり込み、紋服を相手に独り酒を交わして別れを告げる一席。
- 赤垣のかぼちゃ娘銘々伝武芸のできる不器量な娘おとくが、花見で助けてくれた若侍に恋をし、婿に迎えるまでの一席。
- 赤穂義士本伝本伝殿中刃傷から吉良邸討ち入り、切腹までの事件の本筋をたどる、赤穂義士伝の中心にあたる連続物。
- 赤穂義士銘々伝銘々伝浅野内匠頭の殿中刃傷と改易をきっかけに、大石内蔵助ら40人あまりの家臣がそれぞれの事情を経て、吉良邸討ち入りに至るまでを描く。
- 天野屋利兵衛外伝討ち入りの道具をそろえた堺の商人天野屋利兵衛が、大坂町奉行の厳しい詮議にも頼み手の名を明かさず耐え抜く一席。
- 荒川十太夫外伝であり本伝堀部安兵衛の介錯人となった荒川十太夫が、軽輩の身を偽って名乗った負い目から毎年墓前に詫び続け、後に真実を明かして出世する一席。
- 宇都宮重兵衛外伝大石内蔵助を敬っていた薩摩の武士が、錆びた刀を見て失望し、酔い伏す内蔵助を足蹴にする一席。
- 大高源吾銘々伝吉良邸討ち入り当日、すす竹売りに変装した大高源吾が、両国橋で俳諧仲間の宝井其角と偶然に会い、句を交わして討ち入り決行の意を託す。
- 岡野金右衛門銘々伝吉良邸の様子を探る浪士が、屋敷の普請にあたった大工の娘に近づき、絵図面を手に入れる一席。
- 小田小右衛門外伝大石内蔵助の介錯を務めた足軽が、身分を偽ったことを悔い、内職で金を貯めて墓前に詫び続ける一席。
- 梶川与惣兵衛外伝松の廊下で浅野内匠頭を抱き止めた旗本が、加増の礼に回った先々で同じ屏風を見せられる一席。
- 勝田新左衛門銘々伝牛込の公儀与力大竹重兵衛の婿となった勝田新左衛門が仇討ちに加わらないことを重兵衛が責めるが、討ち入りの報に義士の中にその名を見つけて悔いる。
- 神崎の詫び証文銘々伝赤穂を発って江戸へ下る途中の神崎与五郎が、浜松宿で酔った馬方に絡まれて侮辱され、事を荒立てぬよう詫び証文を書いて堪え忍ぶ一席。
- 倉橋伝助銘々伝勘当された大目付の息子が、身分を隠して浅野家に足軽として住み込み、父との対面を果たす一席。
- 雪江茶入れ外伝浅野家の宝物が見当たらなくなり、出入りの商人が身に覚えのない盗みを引き受ける一席。
- 俵星玄蕃外伝夜鷹蕎麦屋に化けた浪士の正体を見抜いた槍の使い手が、討ち入りの夜に両国橋で助勢する一席。
- 千葉の槍銘々伝宿を間違えた槍持ちのために先祖伝来の槍を取り上げられた侍が、その槍で無体な相手を突く一席。
- 忠僕元助外伝討ち入り前夜、片岡源五右衛門に暇を出されかけた下僕の元助が、事情を知って三義士を送り出し、後年その菩提を弔う一席。
- 富森助右衛門銘々伝小間物の行商で吉良邸に出入りするようになった浪士が、女中に化けていた味方から秘密の書を受け取る一席。
- 南部坂雪の別れ本伝討ち入り前夜、大石内蔵助が浅野内匠頭の未亡人のもとを訪ね、真意を明かせぬまま偽りの暇乞いを告げて雪の坂を去る一席。
- 間十次郎銘々伝貧しさのなか子を手にかけようとした妻のもとへ、討ち入りを控えた浪士が戻る一席。
- 三村の薪割り銘々伝薪割り屋に身をやつした浪士が、刀研ぎの名人と縁を結び、看板の字を書き残していく一席。
- 安兵衛駆け付け銘々伝越後新発田生まれで念流の達人、酒豪としても知られる中山安兵衛が、おじ菅野六郎右衛門の果たし合いの急を知り、高田馬場へ駆け付けて奮戦する。
- 安兵衛婿入り銘々伝婿探しに苦心する堀部弥兵衛が、高田馬場の助太刀で名を知られた浪人中山安兵衛に目を付け、口説き落として婿に迎える一席。
- 矢頭右衛門七銘々伝赤穂城の大評定で殉死を申し出た十六歳の少年と、その覚悟を支えて自ら命を絶つ母を読む一席。
- 槍の前原銘々伝漁で槍術を身につけた男が、水汲み中間として浅野家に入り、主人の仇を槍で討って士分に取り立てられる一席。
- 幽霊退治銘々伝刀の試し斬りに執着する不破数右衛門が、物乞いを脅し、死者の墓を暴いて死体を斬るなどの行動を重ねながらも赤穂浪士に加わる一席。
- 横川勘平銘々伝養子に迎えられた浪士が、討ち入りに加わるために遊びを装って愛想を尽かされようとする一席。
- 和久半太夫外伝父の仇を討った男が道場を開き、化け物退治で評判を上げて上杉家に仕え、吉良方として討ち入りに斃れる一席。
寛政力士伝かんせいりきしでん4席
天保六花撰てんぽうろっかせん3席
- 玉子の強請『天保六花撰』の一席で、河内山宗俊が強請で極悪商人を脅し、雇人を助ける話。
- 松江侯玄関先の場『天保六花撰』の一席。
- 丸利の強請『天保六花撰』の一席。
荒木又右衛門あらきまたえもん1席
- 伊賀の水月『荒木又右衛門』の一席で、鍵屋の辻での敵討ちを描いた話。
大岡政談おおおかせいだん1席
- 徳川天一坊紀州の修験者が将軍の御落胤になりすまして江戸に乗り込み、大岡越前守の執念の探索によって偽者と暴かれるまでを描く連続物。
寛永三馬術かんえいさんばじゅつ1席
- 出世の春駒序開き馬術の達人曲垣平九郎が、将軍徳川家光の命により、他の武士が失敗し命を落とした愛宕山の急な石段を馬で登り降りし、梅の枝を手折って褒美を得る一席。
紀伊国屋文左衛門きのくにやぶんざえもん1席
- 宝の入船難船と借金で先代を失った紀伊國屋文左衛門の跡取りが、荒れる海を渡ってみかんを江戸へ運び、大金を手にして紀文大尽と呼ばれるようになる一席。
国定忠治くにさだちゅうじ1席
- 忠治山形屋雨宿りの辻堂で、娘を売った父親弥五右衛門の事情を耳にした侠客国定忠治が、変装して相手の元締めを訪ね、金と娘を取り戻して村へ帰す話。
太閤記たいこうき1席
- 日吉丸の誕生と矢矧橋農民の子として生まれた日吉丸が家々を転々とした末に家を出て、矢矧橋で蜂須賀小六と出会い、後に松下嘉平次之綱に仕えて木下藤吉郎と名乗るまでの前半生を描く。
天保水滸伝てんぽうすいこでん1席
- 笹川の花会『天保水滸伝』の一席。
徳川天一坊とくがわてんいちぼう1席
- 網代問答徳川吉宗の落胤を騙る天一坊が江戸南町奉行大岡越前守の尋問を受け、軍師山内伊賀亮の弁舌によって言い負かされるまでを描く一席。
幡随院長兵衛ばんずいいんちょうべえ1席
- 芝居の喧嘩幡随院長兵衛の配下である町奴たちが芝居見物中に起こした些細ないざこざから、旗本奴の一派までも巻き込む大規模な喧嘩騒ぎへと発展していく話。
野狐三次やこさんじ1席
- 木端売り『野狐三次』の一場面で、三代目神田ろ山からの直伝とされる。
講談を調べる・聴く
演目・演者を調べる
講談の演目と上演の記録は、次の資料で調べられます。
- 文化デジタルライブラリー(日本芸術文化振興会)
国立劇場・国立演芸場などの上演記録。演目を五十音で引くと、いつ・どこで・誰が読んだかが出ます。
- 国立国会図書館サーチ
明治以降に出版された講談の速記本の目録。書名が演目になっているものが多く残っています。
- 講談協会
協会員の一覧と公演の案内。
音源を聴く
昔の講談の録音も、国立国会図書館で検索できます。
- 歴史的音源(れきおん/国立国会図書館)
明治から昭和にかけてのSPレコードの音源です。演目名や講談師の名前で検索できます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
インターネット公開されている音源だけに絞った検索結果です。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
演目名・別題・よみと、あらすじを書くための事実は、次の書籍で確認しました。 文章は寄席ミルが書き起こしたもので、本の文章(口演の書き起こし・著者の解説)は 載せていません。古典講談は4500以上あるといわれており、この一覧は網羅ではありません。
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
- 『講談入門』神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二、河出書房新社、2018年
- 『人生を豊かにしたい人のための講談(マイナビ新書)』神田松鯉、マイナビ出版、2020年
- 『講談 知っておきたい日本の古典芸能』瀧口雅仁 編著、丸善出版、2019年
- 『講談名作文庫(真田幸村・水戸黄門・大岡政談・柳生旅日記・赤穂義士銘々伝・太閤記・鼠小僧次郎吉・いれずみ奉行・弥次喜多道中記・寛永三馬術・清水次郎長・塚原卜伝・大久保彦左衛門・雷電為右衛門・左甚五郎・幡随院長兵衛・田宮坊太郎・国定忠治・一休和尚漫遊記・伊達騒動・天保六花撰・快傑自来也・由井正雪・荒木又右衛門)』講談社 編、講談社、1976年(電子版 2013〜2014年)

