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講談の演目

小西屋政談こにしやせいだん

お裁き物一席物裁き騙り名奉行商人江戸

別題: 小西屋騒動、薬種屋政談

娘に横恋慕した家主が、医者の兄と組んで病持ちだという噂を仕組み、縁談を壊そうとする政談。

一席物(一話で完結する話)。系統はお裁き物(奉行の裁きを読む。政談ともいう。)

あらすじ

日本橋本町三丁目にある薬種屋、小西屋長左衛門の一人息子が長三郎。堅物のこの息子が花見に出かけた折、有馬家浪人の大藤武左衛門の娘お光と出会って縁談がまとまる。

ところが、お光に惚れていた家主の庄兵衛が、医者の兄である元益に頼み込む。お光は病持ちで、その薬のテレメンテーナを買いに来た、と小西屋へ言わせるためだった。それを知った長左衛門は破談にしようとするが、番頭が調べて仕組まれた罠だと分かる。

一方のお光は庄兵衛へ近づいて無念を晴らし、自害しようとしたところを助けられた。奉行所へ訴え出ると、大岡越前は、庄兵衛はお光の手にかからずとも、婚姻を妨げた罪で死罪にあたるとし、元益のほうも裁いた。長三郎とお光は無事に夫婦となる。

成立と背景

話に出てくるテレメンテーナは、松脂から取るテレピン油のこと。落語『がまの油』に出てくるものと同じである。八代目一龍斎貞山が演じた。原話と思われる話が、江戸後期の戯作者・振鷺亭の噺本に見える。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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