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音羽丹七おとわたんしち
別題: 音羽の滝、政談音羽の滝、丹波屋騒動
島津家の御用商人を蹴落とそうとする謀りごとを、大岡越前が当人を捕らえるという形で封じる政談。
連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統はお裁き物(奉行の裁きを読む。政談ともいう。)
あらすじ
三河屋喜造は、島津家の江戸留守居役である加藤佐太夫と組み、柳橋芸者の音羽を間に立てて、格式の高い島津家の御用商人である丹波屋七郎兵衛、通称丹七を蹴落とそうと図る。丹波屋にある島津家の秘刀を盗み出し、その罪を丹波屋にかぶせようという企てだった。
これを事前に知った大岡越前は、丹七の身を守るため、あえて丹七のほうを捕縛する。それは、かねて島津家が江戸の町人を勝手に断罪していることに処断を下したいという狙いによる動きでもあった。
成立と背景
実際にあった一件をもとにしている。丹波屋七郎兵衛が淡島願人に姿を変えて廓へ通い、兵庫屋の遊女音羽と恋仲になって心中を図るが果たせず、心中禁止の令に触れて日本橋でさらし者になったという、享保16年(1731年)の事件による。もとは歌舞伎の外題で、『大岡政談』の一つに数えられる。近年は神田香織が連続物で読んだ。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

