このページは公開前の確認用です。URLを知っている人だけが見られる状態にしてあります。 サイト内のメニュー・サイトマップには出ておらず、検索にも登録されません。 内容を確認したうえで公開に切り替えます。

講談の演目

天野屋利兵衛あまのやりへえ

赤穂義士伝一席物恩返し忠義裁き商人名奉行上方

討ち入りの道具をそろえた堺の商人天野屋利兵衛が、大坂町奉行の厳しい詮議にも頼み手の名を明かさず耐え抜く一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)

赤穂義士伝』の一席(外伝)

あらすじ

浅野内匠頭に恩義があった堺の廻船問屋主人天野屋利兵衛は、討ち入りに要る忍び道具の調達を大石内蔵助から頼まれる。名奉行と評判の大坂町奉行松野河内守は利兵衛を怪しんで家宅捜索を行い、蝋燭立てなど多数の道具を見つけて頼み手を追及するが、利兵衛は義理ある相手からの頼みだとしか言わない。

白状しなければ息子の七之助を打つと脅されても、利兵衛は「天野屋利兵衛は男でござる」と繰り返すのみである。妻のソデが浅野家とのいきさつを話してしまうが、河内守はその証言を信用できないとして退け、これ以降利兵衛への詮議は行われなくなる。討ち入り成就の報が届いた後、利兵衛は頼み手が大石内蔵助であったことを明かし、河内守も薄々気づいていながら忠義の妨げになることを避けて詮議を打ち切っていたと語る。

成立と背景

「赤穂義士外伝」の代表作とされる。関連する逸話に「雪江茶入れ」があり、そこだけを演じれば寄席向きの短い一席にもなる。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 講談の演目一覧へ