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樋口武勇伝ひぐちぶゆうでん
別題: 樋口十三郎、馬庭の太刀風
馬庭念流の達人が後妻とその間男に殺され、前妻の子である十三郎が仇を討つ一席。
連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は武芸物(剣豪・武芸者の話。)
あらすじ
寛永年間、上野国馬庭村に、馬庭念流の達人・樋口十郎左衛門がいた。十三郎と十次郎という二人の息子がいるが、十次郎は後妻の子であり、前妻の子である十三郎と後妻の仲はよくない。
弟の十次郎は、兄に家督を継がせようと剣の修業の旅に出る。その間に後妻が間男をして、十郎左衛門を殺してしまう。
それを知った十三郎は、井伊直人らの助けを得て父の仇を討つ。のちに樋口家十三代目となって樋口十郎左衛門義忠と名を改め、馬庭念流の名を世に広めた。
成立と背景
馬庭念流は剣術の流派の一つで、徹底した守りから瞬時に攻めへ転ずる技を特徴とし、樋口念流ともいう。かつては前座話として読まれたが、近年はあまりかからない。二代目神田松鯉や田辺南龍が得意にしたとされる。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

