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講談の演目

岩見重太郎いわみじゅうたろう

武芸物連続物敵討ち剣術修行剣豪九州

父を殺された剣客が、兄と妹を失いながら諸国を巡り、天橋立で仇を討つまでを読む長編の仇討ち物。

連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は武芸物(剣豪・武芸者の話。)

あらすじ

重太郎は、筑前国小早川家で剣術指南役を務める岩見重左衛門の次男である。武芸の腕を上げ、家老の娘・綾衣に見初められて夫婦になる。それを恨んだ若侍たちに襲われて二十八人を斬り倒し、武者修行の旅に出る。

父の重左衛門は武術の争いがもとで、同じ藩の広瀬軍蔵・大川八右衛門・鳴尾大覚に討たれ、命を落とす。兄の重蔵と妹のおつじが仇討ちの旅に出るが、途中で仇に襲われ、塙団右衛門に助けられたものの、重蔵はそのときの傷がもとで没し、おつじは宇都宮で遊女となる。重太郎は宇都宮でおつじと再会し、以後は二人で旅を続ける。

ところが重太郎は盗賊の汚名を着せられて入牢し、おつじは自害する。牢を脱した重太郎は道場破りを重ね、山賊退治の折に塙団右衛門・後藤又兵衛と出会う。仇の広瀬軍蔵らは丹後宮津の城主・中村式部を頼っていた。それを突き止めた重太郎は仇討ちを願い出るが、中村は召し抱えている者を討たせるわけにはいかないと返り討ちを謀る。当日、大勢の藩士に囲まれた重太郎は、塙と後藤の助けを得て大願を果たす。

成立と背景

仇討ち物の講談の典型とされる作品で、『笹野名槍伝』『関口武勇伝』『宮本武蔵』などにも使われる展開が盛り込まれている。かつては『曽我物語』とともに演じられた長編だが、近年は読まれることが少なくなっている。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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