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花川戸助六伝はなかわどすけろくでん
別題: 斬られ藤次、助六伝
長屋の女房に言い寄る無頼漢を町奴の助六が斬り捨て、入牢したのち、火事場の働きで許される一席。
連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は侠客物(人入れ稼業・元締めの話。)
あらすじ
浅草花川戸の戸沢長屋に、右の頬の傷から斬られ藤次と呼ばれる無頼漢がいた。藤次は同じ長屋の小間物屋の女房おくめに言い寄り、しまいには出刃包丁を突きつけるが相手にされない。町奴の助六がおくめを救うと、怒った藤次は助六に向かっていく。助六は藤次を斬り捨て、捕らえられて入牢する。
振袖火事の際に牢払いとなり、消火に尽くしたことから出牢を許され、助六は江戸で名の知れた男となる。
成立と背景
この後は、歌舞伎十八番の「助六」と同じように、三浦屋の揚巻との仲、髭の意休を思わせる旗本組の親分・鳥居新左衛門の登場、弟分の牛若伝次とのやりとりが続いていく。
似た筋立ての話に『坂倉屋助七』がある。蔵前の札差・助七が三浦屋の揚巻と契るが、揚巻には向島から通う白髪頭の隠居がいた。助七が身元を調べると、団左衛門と称する知られた親分だったので、その子分たちと争いになる。のちに和解し、助七は揚巻を身請けして夫婦になるという物語である。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

