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講談の演目

槍の前原やりのまえはら

赤穂義士伝一席物敵討ち出世忠臣江戸

漁で槍術を身につけた男が、水汲み中間として浅野家に入り、主人の仇を槍で討って士分に取り立てられる一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)

赤穂義士伝』の一席(銘々伝)

あらすじ

近江国坂田郡前原村の伊助は、漁をするうちに槍術を極めた。その腕を世に役立てたいと、江戸築地鉄砲洲の浅野家に水汲み中間として住み込む。

ある日、浅野家の家来・高木良助が使いに出る際、槍持ちがいなかったので伊助が供をする。高木の馬が泥水をはね、それが町道場を開く大島運平にかかる。高木は大島に斬りつけられて死んでしまう。

このままでは高木の家が取り潰されると考えた伊助は、主人の仇討ちとして、大島の門弟である木村一角を槍で突く。戻ってきた大島も倒し、亡き高木の手を添えて喉元に止めを刺した。この一件が大高源吾から片岡源五右衛門、さらに浅野内匠頭の耳に入り、お目通りが許されて侍分に取り立てられ、「前原伊助宗房」と名のるようになって、吉良邸への討ち入りにも加わる。

成立と背景

実際の前原伊助は、寛文4年(1664年)に浅野家家臣・前原自久の長男に生まれ、元服してから家督を継いだ人物である。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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