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講談の演目

南部坂雪の別れなんぶざかゆきのわかれ

赤穂義士伝一席物敵討ち義理人情女の活躍忠臣江戸

別題: 南部坂

討ち入り前夜、大石内蔵助が浅野内匠頭の未亡人のもとを訪ね、真意を明かせぬまま偽りの暇乞いを告げて雪の坂を去る一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)

赤穂義士伝』の一席(本伝)

あらすじ

討ち入りを翌未明に控えた大石内蔵助は、江戸南部坂に隠棲する浅野内匠頭の未亡人のもとを訪れる。決行のことと同志の連判状を主君の位牌にも報告したいが、吉良方の間者を警戒して明かせず、西国の大名に召し抱えられ再会もかなわぬという偽りを、歌会で詠んだという歌に託して告げる。未亡人は怒って席を立ち、内蔵助は降りしきる雪の中、言葉にできない思いを背中に残して去る。

その夜、未亡人の歌を盗もうとした女の間者と側近が争ったはずみで歌の紙がほどけ、そこに記されていたのが連判状であったことが知れる。やがて討ち入り成就の知らせが届き、未亡人は内蔵助の来訪の真意を悟って、怒って別れたことを悔いる。

成立と背景

登場人物には女性も多く、女性の演者がこの一席を選んで演じることがある。

松之丞は松鯉からこの演目を教わったが、松鯉の型には連判状の四十七士の名を読み上げる「言い立て」の場面がない。松之丞は自ら言い立てを加えて演じており、二代目山陽の型に近い構成になっているという。

読み方の違い

同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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