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講談の演目

間十次郎はざまじゅうじろう

赤穂義士伝一席物義理人情忠義忠臣江戸

貧しさのなか子を手にかけようとした妻のもとへ、討ち入りを控えた浪士が戻る一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)

赤穂義士伝』の一席(銘々伝)

あらすじ

浅野内匠頭の殿中事件のとき、間十次郎は江戸詰めで、赤穂へ向かわねばならず、懇意にしている植木屋の喜平次へ、妻の織江と息子の十太郎を預ける。喜平次は面倒をみたが仕事で旅立つことになり、女房のおしまに世話を頼む。ところがおしまは十太郎をひと目見て喜平次の子だと思い込み、仕送りをやめてしまう。

織江は手内職で暮らしを立てるが病で寝込む。医者にかける金もなく、十太郎が物乞いをして支える。元禄15年(1702年)12月14日は雪で人通りも少なく、金は得られない。そこへ父の十次郎が現れ、十太郎から事情を聞いて長屋へ向かう。

十次郎が、今度は鍋島藩に仕官することになったと話すと、織江は喜ばず、吉良を討って主君の無念を晴らすのを待っていたと口にする。今夜のことを話したいのをこらえて長屋を去った十次郎は、九ツ時分にもう一度戻る。ちょうど織江が十太郎の喉を短剣で突こうとしているところだった。討ち入りを打ち明けると織江は喜び、見送られた十次郎は吉良の隠れ場所を見つけ、一番槍を入れる。

成立と背景

間十次郎は本名を間光興といい、延宝6年(1678年)に赤穂浪士・間光延の長男として生まれた。討ち入りでは表門隊に属して邸内へ一番乗りし、炭小屋に隠れていた吉良上野介を見つけて初槍をつけた人物である。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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