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講談の演目

千葉の槍ちばのやり

赤穂義士伝一席物意地忠臣浪人

別題: 千馬三郎兵衛

宿を間違えた槍持ちのために先祖伝来の槍を取り上げられた侍が、その槍で無体な相手を突く一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)

赤穂義士伝』の一席(銘々伝)

あらすじ

武州平間村の千葉友之丞が伊勢参りを思い立ち、友蔵と、年老いた市助を連れて出かける。父にすすめられて先祖伝来の矢の根の槍を持参し、市助を槍持ちにしたが、道中どうしても遅れがちになる。次の泊まりは岡崎の桔梗屋と伝えて先へ進むうち、市助は宿の名を忘れてしまう。

ここだろうと思って入った脇本陣は、尾州家の家来・岡田軍右衛門の一行の泊まりだった。間違いを詫びて出ようとするが、預けた槍を返してもらえない。市助から話を聞いた友之丞が相手の宿を訪ねて挨拶をすると、槍を返してほしければ下郎の首を持って来いという。

覚悟を決めた市助の首を落として槍は戻るが、友之丞はその槍で軍右衛門を突き刺す。寺へ向かって切腹しようとしたところ、居合わせた浅野内匠頭がこれを押しとどめ、尾州に岡田軍右衛門のような卑劣な者はいないという言葉をもらって赦される。伊勢参りを済ませた友之丞はこの一件から浅野家に仕え、姓を千馬、名を三郎兵衛と改めて、討ち入りで働きを見せる。

成立と背景

主人公の千葉友之丞は、実際の名を千馬光忠、通称を三郎兵衛といい、吉良邸への討ち入りに加わったが、この話は後に作られたものとされる。実際に愛用したのは槍ではなく、二尺三寸一分の「虎徹」という刀だったとされる。一龍斎貞山が読み、現在は一龍斎貞鏡が引き継いでいる。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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