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講談の演目

夜嵐お絹よあらしおきぬ

幕末明治物一席物殺し悪人女の活躍役者江戸実説

別題: お絹と権十郎

役者に入れあげた妾が金貸しの旦那へ毒を盛る、明治初期の毒殺事件を扱う一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は幕末明治物(幕末から明治を舞台にした話。)

あらすじ

浅草聖天山で金貸しをする小林金平の妾・お絹は、俳優の嵐璃珏に執心していた。金平がそれを責め立てると、お絹は毒を盛って金平を殺し、新居を構えて璃珏を引き入れる。

金平の弟が兄の死を疑って警察に相談すると、璃珏の男衆がお絹へ石見銀山の殺鼠剤を渡したことが分かる。お絹は捕らえられて小塚原で死罪となり、璃珏も入牢するが、出牢後に二代目市川権十郎を襲名する。

成立と背景

夜嵐お絹は明治のはじめに実在した毒殺犯で、原田きぬというのが本名である。「夜嵐」の異名は、辞世とされる「夜嵐のさめて跡なし花の夢」から来ているとされる。明治期に注目された事件の一つで、新聞に取り上げられたほか、当時の新しい娯楽である映画にもなった。二代目松林伯円が『仇嵐島物語』の題で速記を残しているが、近年は演じ手がいない。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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