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本間の革財布ほんまのかわざいふ
落ちていた大金を父の言いつけどおりに扱った出羽酒田の本間家が、その革財布を先祖として仏壇に祀る一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は世話物(町の人々の暮らしと事件を描く。白浪物・侠客物・三尺物などはこの中の分けかた。)
あらすじ
出羽酒田の本間家はもとは油売りの商人で、領主の酒井家より大きな身代を築いた。嫡子の久四郎はあるとき三百両の入った財布を見つけるが、父に言われてそのままにする。半年後、海辺で財布を拾った際には父の指図で持ち帰って届け出て、一年後にその金は久四郎のものとなった。
年月が過ぎ、久四郎が隠居していたある日、江戸から来た弥五郎という男が、大金を持っているから米を二杯(二升)と注文したところ、本間家は船で二杯と受け取った。驚いた弥五郎は逃げ帰るが、のちに分限者となって本間家を訪ね、その質素な暮らしぶりに感心して見習うことにする。
本間家では、落とし主の分からなかった革財布を先祖として仏壇に祀った。これを見た紀州の頼宣公が感心して、金の阿弥陀如来像を贈ったという。
成立と背景
田辺南龍と田辺南鶴が演じたことで田辺派に伝わり、現在は田辺鶴遊が演じている。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

