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浦里時次郎うらさとときじろう
別題: 明烏
吉原の浦里と真面目な若旦那時次郎が、親に許されず大川へ身を投げる一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は世話物(町の人々の暮らしと事件を描く。白浪物・侠客物・三尺物などはこの中の分けかた。)
あらすじ
日本橋の荒物屋である伊豆屋藤兵衛の娘おうらが、吉原の山名屋へ身を沈める。そこへ連れて行かれたのが、人形町の呉服屋である春日屋又右衛門の次男で、たいへん真面目な時次郎。相手に出た浦里と互いに惚れ合う。
浦里に夢中になる時次郎を見かねて、春日屋は嫁を取らせる。しかしその嫁も、二人の間に生まれた息子も病で亡くなり、時次郎は再び浦里のもとへ通う。それでも親は認めず、浦里と時次郎は大川へ身を投げる。春日屋と伊豆屋は二人を同じ墓に眠らせた。
成立と背景
同じ題では、明和6年(1769年)に江戸の三河島で起きた心中を題材にした、初代鶴賀若狭掾の新内節『明烏夢泡雪』が知られる。講談のほうでは、柳生新六郎を軸にした最上騒動を取り入れた『明烏最上騒動』を、宝井琴窓などが速記に残している。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

