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曲垣と度々平まがきとどどへい
馬術の達人曲垣が、百姓と称して現れた度々平を剣の心得ありと見て召し抱えたのち、度々平が起こした喧嘩のために禄を返上し、共に浪人となる一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は武芸物(剣豪・武芸者の話。)
あらすじ
馬術の腕前を三代将軍家光に認められた曲垣は、その後国詰めとなり、四国の丸亀にある領地で、日中から酒を口にして暮らしていた。やがて度々平と名乗る男が訪れ、弟子入りと馬の世話を願い出る。自分を百姓だという度々平だが、曲垣はその物腰から剣術の心得を見抜き、面白がって召し抱えることにした。
ある日、肴の鰻と酒を買いに出かけた度々平は、帰り道で重役萩原清左衛門の甥と諍いになり、五升樽で相手を打ち倒してしまう。この一件のために上から度々平の引き渡しを求められた曲垣は、百石の禄を返上して浪人となり、度々平とともに旅に出た。
成立と背景
「曲垣と度々平」は「寛永三馬術」という講談の一場面で、同作には曲垣のほか、馬術の達人である向井蔵人や筑紫市兵衛も登場する。五代目馬琴もこの一編を演じたとされる。
読み方の違い
同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。
- 琴調は寄席向けに「曲垣」を短くまとめて演じるが、松之丞は全編のみを高座にかけている。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談入門』神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二、河出書房新社、2018年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

