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隅田川乗っ切りすみだがわのっきり
別題: 阿部の水馬
剣でも歌でも将軍に勝ってしまい疎まれた旗本が、増水した隅田川を馬で渡って認められる一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は武芸物(剣豪・武芸者の話。)
あらすじ
寛永3年(1626年)正月7日、江戸城の道場開きで、将軍家光は旗本を相手に木剣で立ち合う。誰も本気で挑まないので家光は上機嫌だったが、阿部善四郎忠秋だけは負けず、家光を追い込む。それ以来、家光は善四郎と口を利かなくなる。
9月9日の重陽の節句の宴で旗本に歌を詠ませたところ、最もすぐれた歌が善四郎のものだと知った家光は、短冊を放り投げてしまう。善四郎は切腹しようとするが、大久保彦左衛門が押しとどめる。
翌年4月、大雨が続いて隅田川はあふれんばかりになる。見分に来た家光が、川を横切れる者はいるかと尋ねると、一人の男が馬で激流へ飛び込み、もう一人が続く。阿部善四郎とその郎党・平田団右衛門だった。二人は対岸へ渡り、同じように戻ってくる。感心した家光はこれまでの態度を詫び、彦左衛門の口ぞえもあって善四郎は十万石の加増となり、若年寄から老中に進んで徳川家のために尽くす。
この演目を調べる・聴く
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

