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講談の演目

安兵衛駆け付けやすべえかけつけ

赤穂義士伝一席物敵討ち義理人情剣術浪人江戸

越後新発田生まれで念流の達人、酒豪としても知られる中山安兵衛が、おじ菅野六郎右衛門の果たし合いの急を知り、高田馬場へ駆け付けて奮戦する。

一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)

赤穂義士伝』の一席(銘々伝)

あらすじ

越後新発田の浪人中山安兵衛は念流を修めた達人であり、大変な酒豪でもあった。江戸へ出た安兵衛は京橋に居を構え、喧嘩の仲裁で酒代を得ていたことにちなみ、周囲からは「呑兵衛安」「喧嘩安」と呼ばれていた。安兵衛のおじにあたる菅野六郎右衛門は松平家の指南番を務めていたが、恨みを抱く村上兄弟から高田馬場での果たし合いを申し込まれ、命を捨てる覚悟を決めていた。

その夜も酔った状態で帰宅した安兵衛だったが、決闘を伝えるおじからの手紙を目にして酔いが覚めた。赤鞘の大小を手に取り、京橋から高田馬場まで一気に駆け抜ける。到着した時にはすでに、20数人を相手にまわした六郎右衛門主従は力尽きて息絶えていた。見物していた女性から渡された扱き帯を得物代わりに握った安兵衛は、次々と相手をなぎ倒して十八人を斬り伏せる。血に染まった刀をぬぐうと、近くの酒屋に立ち寄り、五合枡三杯分の酒をひと息に飲み干したと伝わる。

成立と背景

松之丞が師匠松鯉から最初に教わった義士伝の演目とされる。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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