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講談の演目

鈴の音すずのね

怪談物一席物幽霊義理人情浪人江戸

後添えを迎えないという約束を破った侍のもとへ、棺に入れた鈴を鳴らして先妻が現れる怪談。

一席物(一話で完結する話)。系統は怪談物(幽霊や化け物が出る話。)

あらすじ

北岡伊織の妻・律は病で亡くなる際、後添えは迎えないでほしい、遺骸は二人で植えた庭の梅の木の根元に埋め、棺には鈴を入れてほしいと言い残す。ところが伊織はまもなく若い後添えを迎える。

伊織の留守の夜、新しい妻が一人で寝ていると鈴の音が近づき、部屋の前でぴたりと止む。しばらくしてまた鳴り、経帷子を着た女が現れて、ここにいてはならないと告げる。翌夜も同じことが起こり、妻は離縁してほしいと訴える。

その晩は家来が寝ずの番をすることになる。丑三つ時に鈴が鳴り、新しい妻は首を絞められて助けを求めるが、家来は動かない。帰宅した伊織は、首を引きちぎられた妻を見つける。血の跡は庭の梅の木の根元まで続き、経帷子の女が血のしたたる首を手に、鈴を鳴らして伊織を見つめていた。そこへ鳥の大群が襲いかかり、律の骨も髪も経帷子もばらばらになって、最後に鈴が鳴る。

成立と背景

小泉八雲が明治34年(1901年)に著した『破られた約束』を講談にしたもの。一龍斎貞水が怪談として演じた。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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