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講談の演目

中江兆民なかえちょうみん

幕末明治物一席物意地修行実説

ルソーを訳して東洋のルソーと呼ばれた中江兆民が、衆議院に幻滅して議員を辞めるまでの一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は幕末明治物(幕末から明治を舞台にした話。)

あらすじ

パリに留学し、のちにルソーの『社会契約論』を訳して東洋のルソーと呼ばれた中江兆民の物語である。西園寺公望が日本に自由民主主義を根づかせようと東洋自由新聞を発行するにあたり、社説の原稿を親友の中江篤介、のちの兆民に託す。

その明解な記事とともに新聞も中江の名も世に広まり、国会議員に推す声が上がるが、中江は乗り気ではない。それでも明治23年(1890年)の第一回衆議院議員選挙でトップ当選する。

ところが議会に出てみると、議員の態度にやる気が見えない。第一議会の予算問題で同志だった自由党土佐派が妥協したことにも憤り、衆議院を無血虫の陳列場と呼んで議員を辞める。以後は世を去るまで、筆の力で社会運動に携わった。

成立と背景

伊藤博文と井上馨に鹿鳴館の舞踏会へ呼ばれ、乞食の姿で出席するといった奇行を盛り込むこともある。二代目神田山陽の得意にした演目で、現在は直弟子の神田昌味や神田山吹が継承している。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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