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麹町三軒家の由来こうじまちさんげんやのゆらい
別題: 大久保玄蕃
拝領した屋敷の完成祝いの席で、大工たちの不平を聞いた大久保玄蕃が、屋敷を削って三軒の店を出させる一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は御記録物(大名家に伝わる記録や御家騒動。金襖物ともいう。)
あらすじ
大久保彦左衛門の実弟である大久保玄蕃は、将軍家綱の意見番となり、麹町に広い敷地を拝領して屋敷を建てる。完成祝いの酒宴を開いていると、表で三人の大工が不平を言い合っている。以前はここで職人が体を休められたのに、今は立派な門ができて門番がいるので休めなくなった、という話だった。
玄蕃は大工たちを招き入れて望みを尋ねる。屋敷ばかりが並ぶと買い物にも困るので、酒屋と荒物屋と豆腐屋をつくってほしいという答えだった。玄蕃は自分の屋敷を小さくして三軒の長屋を建て、三人にそれぞれ望みの店を開かせた。
成立と背景
神田伯龍や一龍斎貞山が演じた。史実に沿った話で、現在の千代田区平河町二丁目のあたりはかつて「三軒家」と呼ばれ、両替商の田中武兵衛、三河屋酒店の磯貝善兵衛、魚屋の永田安次郎の三軒の店があったことによる名とされる。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

