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兜奇談かぶときだん
別題: 新田義貞の兜
田から出た鉢を燈明皿として売り買いした先で、毎夜同じ夢を見る。鑑定すると新田義貞の兜だった一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は御記録物(大名家に伝わる記録や御家騒動。金襖物ともいう。)
あらすじ
越前国福井の燈明寺村。権右衛門という百姓が田を耕していて、兜鉢のようなものを掘り当てる。燈明皿だと教えられ、道具屋の新助が買い取る。両端に穴が開いているので紐で結び、蓮の花を活けていた。
そこへ堀又右衛門という武士が来て、これは新田義貞の兜だから売ってほしいという。新助が百両でと答えたその夜、軍勢が押し寄せて義貞の弟に首を落とされる夢を見る。毎晩それが続くので、軍学師の江原伴右衛門に鑑定を頼むと、まさしく新田義貞の兜だった。兜は越前家へ献上され、燈明寺には石碑が建てられて、明治に入ると新田神社として祀られるようになった。
成立と背景
一龍斎貞水が演じていた。話に出てくる兜は、いま福井県福井市の藤島神社が「伝新田義貞公着用兜」として収めている。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

