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講談の演目

違袖の音吉たがそでのおときち

侠客物一席物侠客意地出世上方

魚屋の悴で喧嘩っ早い少年音吉が、祭りの日にぶつかった上方の大親分源平衛に刃物で斬りかかり、返り討ちに遭った末にその子分となる話。

一席物(一話で完結する話)。系統は侠客物(人入れ稼業・元締めの話。)

あらすじ

上方の漁師の子として生まれた音吉は、早くに母を亡くし、幼いころから魚を売り歩く一方、生来の乱暴者で喧嘩が絶えなかった。天満天神の祭りの日、混み合う通りで音吉は四十がらみの男とぶつかって喧嘩をふっかけ、啖呵を切る。相手は源平衛という、上方で名の知れた大親分だったが、音吉は向こう見ずにも刺身包丁で斬りかかる。そこへ音吉の父音衛門が現れ、その場を収める。

家に帰った音吉は、喧嘩のやり直しのつもりで父の古い刀を持ち出し、単身源平衛の家に乗り込むが、大人の男に敵うはずもなく、源平衛に鍔際でピシリピシリと打たれて泣き出す。そこへ源平衛の老母が現れて息子を許すよう取りなし、父音衛門の頼みもあって、音吉は源平衛に預けられ、侠客としての道を歩み始める。

成立と背景

『忠治山形屋』と共に、上方を舞台にした侠客物二本として紹介されている。舞台は大坂だが、登場人物は江戸弁で話す演出になっている。二代目神田山陽の二ツ目時代の代表作とされ、山陽の編集によりほとんどが会話で構成されている。

読んできた人

二代目神田山陽

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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