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講談の演目

黒田騒動くろだそうどう

御記録物連続物お家騒動忠義殺し悪人忠臣大名九州

黒田家に恨みを抱く愛妾お秀の方と家臣が主君を操り、家老の栗山大膳が公儀への訴えという手段で家を守る御家騒動。

連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は御記録物(大名家に伝わる記録や御家騒動。金襖物ともいう。)

あらすじ

主君・黒田忠之の愛妾お秀の方は、美しさで知られる一方、かねて黒田家に恨みを抱く人物だった。お秀は家臣の毛谷主水と通じ、忠之を操り始める。これに対し、家老の栗山大膳が黒田家を危機から守ろうとする。

お秀は以前、実の父に女郎として売られようとしたところを、博多の安養寺の向陽上人に救われ、男装させられて寺小姓の秀之助として引き取られていた。寺を訪ねた黒田忠之は男色であったことから秀之助を所望し、向陽が断ったため、拷問して殺してしまう。この向陽は、黒田に滅ぼされた豊前の城主の遺児だった。

出世を企む毛谷主水は、女に戻ったお秀を自分のものにしてから忠之へ差し出す。お秀の方はまもなく懐妊するが、その子は主水の胤だった。お秀は江戸にいる忠之の正妻を呪い、忠之を酒におぼれさせ、ついには禁制の大船の建造をすすめる。これを知った忠臣の栗山大膳は、公儀へ忠之の非行を訴え出るという非常手段に出る。黒田家はいったん五十二万石を没収されるが、のちに旧領を与えられて再興し、お秀の方と毛谷主水は自害する。

成立と背景

三大御家騒動として、伊達騒動・加賀騒動と並べ数えられる。享保年間にはもう読まれていたとされ、最初に読んだという成田寿仙は、奉行所から興行の中止を命じられたと伝わる。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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