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金色夜叉こんじきやしゃ
許嫁を資産家に奪われた書生が高利貸しとなる、尾崎紅葉の小説を講談に移した作品。
連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は文芸講談(小説をもとにした講談。明治以降に加わった。)
あらすじ
高等中学に通う貫一は、許嫁の宮と恋仲だった。ところが宮は、かるた会で銀行頭取の息子・富山唯継に見初められる。その財産にひかれた宮は貫一を捨て、富山を結婚相手に選ぶ。
裏切られた貫一は熱海の海岸で宮に向かい、「来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せる」と言い残して去る。
その後、貫一は高利貸しとなる。結婚を悔いた宮は許しを請うが、貫一は聞き入れない。それでも貫一は、のちに宮へ心を開くようになる。
成立と背景
尾崎紅葉が明治30年(1897年)から五年近くかけて断続的に連載した長編小説がもと。小説は未完に終わった。明治31年(1898年)3月の市村座での初演以来、新派劇で人気を集め、映画にもなっている。講談でも宝井琴星、宝井琴鶴、一龍斎貞鏡らによって読み継がれている。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

