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刺青奇偶いれずみちょうはん
博打をやめられない夫の腕に、病の妻がさいころの刺青を入れる。その腕で夫が一世一代の勝負に臨む一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は文芸講談(小説をもとにした講談。明治以降に加わった。)
あらすじ
半太郎とお仲は、行徳の船場でたまたま知り合って夫婦になった二人である。仲よく暮らしてはいるものの、半太郎は博打をやめられない。病の床についたお仲は夫の行く末を案じ、半太郎の腕にさいころの絵の刺青を入れ、博打をやめさせようとする。
あるとき半太郎は賭場に顔を出し、いかさまだと因縁をつけて半殺しの目に遭う。そこへ現れた親分の政五郎に、女房が病気で金がいると話すと、政五郎は勝負をしようと持ちかける。半太郎が勝てば金をやるが、自分が勝てば半太郎の命をもらうという条件だった。
半太郎はこれを受ける。ところが、いざ勝負というときになると、刺青のある腕がしびれてくる。それでも勝ちを収め、政五郎からもらった金を懐に家へ帰る。お仲はすでに息を引き取っていた。
成立と背景
長谷川伸の作品で、新歌舞伎の演題として知られる。五代目神田伯龍が講談にし、六代目神田伯龍も読んだ。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

