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倉橋伝助くらはしでんすけ
勘当された大目付の息子が、身分を隠して浅野家に足軽として住み込み、父との対面を果たす一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は赤穂義士伝(赤穂浪士の討ち入りにまつわる話。本伝・銘々伝・外伝に分かれる。)
『赤穂義士伝』の一席(銘々伝)。
あらすじ
大目付・長谷川丹後守の息子である金三郎は、女遊びと博打に明け暮れて勘当される。ある日、賭場で年配の男から、浅野源太を頼って真っ当に生きよと諭される。訪ねた先で源太は旅に出ており、金三郎は権次という床屋の職人の家に厄介になる。
金三郎はかつて将軍の髪や髭を整える役にあったため仕事がうまく、権次は近所のお梅と夫婦にして店を継がせようとする。武士の身分であることから断り、権次のすすめで江戸へ帰り、鉄砲洲にある浅野内匠頭長矩の屋敷へ足軽として住み込んで、倉橋伝助と名のる。
伝助は弓の巧者だったことから士分に取り立てられる。その折に長谷川丹後守の子息だと知れ、内匠頭の助けで親子の対面がかなう。恩義を受けた伝助は、のちに主君の仇討ちに加わる。
成立と背景
倉橋伝助の本名は倉橋武幸。実際には、浅野家に仕える倉橋武助の子として七歳で家督を継いだ人物だった。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

