講談の演目

本多出雲守の討死ほんだいずものかみのうちじに

軍談一席物合戦忠臣騙り実説

酒癖の悪い武将・本多出雲守忠朝が、大坂夏の陣で決死隊を買って出て奮戦するが、真田幸村の影武者と酒を酌み交わした末に謀られ、討ち死にする一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は軍談(合戦を読む。講談のもとになった種類。)

あらすじ

徳川家康四天王の一人・本多平八郎忠勝の子である本多出雲守忠朝は酒癖が悪く、慶長19年の大坂冬の陣には、酒の飲み過ぎで戦に遅れて参じたこともあった。翌年の大坂夏の陣で、家康は先鋒の決死隊を忠朝に任せようと呼び出して挑発し、忠朝は自ら名乗りを上げて前夜から大酒を食らう。

決死隊として豊臣方を次々に破っていく忠朝だったが、討ち死にの直前、真田幸村を名乗る者が現れて酒を酌み交わそうと誘う。これは幸村の影武者だった。酔った忠朝がふと気づくとその姿は消えており、探し歩くうちに喉の渇きを覚えて井戸の水を飲もうとしたところ、潜んでいた者に槍で突かれて命を落とす。

成立と背景

「真田の入城」と同じ「難波戦記」の一節による。神田愛山は、上方の旭堂南鱗にこの演目を教わったという。

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この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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