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講談の演目

青葉の笛あおばのふえ

軍談一席物合戦情け忠臣実説

一の谷の合戦で、笛の音に心を寄せていた源氏方の熊谷次郎直実が、討ち取った平家の若武者・平敦盛の鎧の中にその笛を見つける一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は軍談(合戦を読む。講談のもとになった種類。)

あらすじ

源氏方の武将・熊谷次郎直実は、一の谷の合戦を控えた早朝、平家方の陣近くで笛の音を耳にし、いずれ滅びゆく者への哀れを覚える。まもなく合戦が始まると平家方は次第に追い詰められて劣勢となり、総大将の平知盛は戦いを捨てて大船へと逃れていく。

平家の公達・平敦盛も馬で海へ向かおうとするが、直実に見つかって勝負を挑まれ、砂浜に組み伏せられる。首を取ろうと顔を見た直実は、見た目は12、13歳ほどであどけなさの残る若者だと気づく。しかし名乗りによれば敦盛は16歳で、直実の息子と同じ年齢だった。

我が子を持つ身の直実は、敦盛の父母の嘆きを思って助けたいと願う。しかし味方の目がある以上見逃すことはできず、ついに首を落とす。鎧の中から笛が出てきて、前夜に耳にした音の主がこの若者だったと知れる。この笛が「青葉の笛」と呼ばれるようになった。

成立と背景

四代目宝井馬琴の流れをくむ馬場光陽から神田松鯉に伝わった一席とされる。師匠の二代目山陽が修羅場を得意としなかったため、松鯉は馬場光陽に教えを請うたとみられる。

読んできた人

馬場光陽

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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