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講談の演目

忠治山形屋ちゅうじやまがたや

三尺物一席物侠客百姓変装情け甲州

雨宿りの辻堂で、娘を売った父親弥五右衛門の事情を耳にした侠客国定忠治が、変装して相手の元締めを訪ね、金と娘を取り戻して村へ帰す話。

一席物(一話で完結する話)。系統は三尺物(博打打ち(渡世人)の話。)

国定忠治』の一席

あらすじ

甲州へ向かう道中、雨宿りに辻堂へ入った国定忠治は、そこにいた男たちの話し声を耳にする。貧しい百姓の弥五右衛門が、十手持ちと女郎屋を兼ねる山形屋藤造に、娘のミツを二十五両で売った話だった。男たちが立ち去ったのち、よろよろと歩いてきた年寄りが首をくくろうとするのを忠治が引き止めると、その老人こそ弥五右衛門だった。

金と娘を取り戻すと約束した忠治は、手ぬぐいで顔を隠して山形屋を訪ね、金を返すよう求めるが、山形屋は応じない。しかし忠治が正体を明かすと、震え上がった山形屋はあわてて金を返す。さらに忠治は山形屋に百両を出させ、その金でミツを身請けする。百両は弥五右衛門とミツに渡し、村でよい相手と添うようにと告げて、忠治はその場を去る。

成立と背景

この演目は神田愛山の教えによるもので、松之丞は愛山のCDに収録されていたことをきっかけに稽古を願ったという。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談入門神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二河出書房新社2018年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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