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講談の演目

生か死かせいかしか

新作一席物義理人情情け江戸

戦後、事業に失敗して死のうとした男が、電車で見かけた青年をきっかけに生き直す新作。

一席物(一話で完結する話)。系統は新作(近年に作られた講談。)

あらすじ

終戦後、工場を営んでいた高橋金兵衛は事業に失敗して多額の借金を背負う。妻は東京大空襲で亡くし、一人息子の孝太郎も戦死していた。金兵衛は命を絶とうと家を出る。

吉祥寺の別宅へ向かう電車の中で、孝太郎に似た青年を見かける。吉祥寺で降りるとその青年が前を歩いており、振り返るなりピストルを突きつけてくる。金兵衛が殺してほしいと言うと、その堂々とした様子から青年はどこかの親分だと思い込み、札束を握らせる。

困った金兵衛が交番を探して歩くうち、書類と小切手の入った鞄を拾う。知り合いの社長のものだったので新宿で返すと礼の札束を渡されるが、借金には遠く及ばない。歌舞伎町の秘密の博打場で二千万円を得た金兵衛は死ぬのをやめる。帰り道、あの青年がつけてきたので一緒に牛込の自宅へ向かうと、青年は山瀬辰造という特攻隊の生き残りだった。

成立と背景

十二代目田辺南鶴が作った、戦時中から終戦後にかけての混乱する東京を舞台にした作品の一つである。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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