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講談の演目

雲霧仁左衛門くもきりにざえもん

白浪物連続物盗み殺し裁き泥棒名奉行江戸

別題: 享保五人白浪、雲霧五人男

享保の五人白浪と呼ばれた盗賊の一味が、大岡越前の追及を受けて次々に捕らえられていく連続物。

連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は白浪物(泥棒の話。)

あらすじ

尾張国名古屋の医者の家に生まれた仁左衛門は、成長ののち悪の道へ入って賊の頭となる。配下は多かったが、そのうち五人を指して享保の五人白浪と呼んだ。長州の郷士だった木鼠の吉五郎、深川蛤町の無宿である洲走りの熊五郎、出羽国生まれのおさらば小僧伝次、築地の正覚寺の因果小僧六之助、越後高田の山猫の三次である。

五人はまず、甲斐国の大百姓・佐野文蔵の女房となった元花魁から、大岡越前の名をかたって大金を奪う。捕縛を命じられた一味は散り散りになり、吉五郎は江戸日本橋で近江屋卯兵衛と名を変えて呉服屋を開き、熊五郎を店で働かせる。熊五郎は移った先の店で番頭と主人の女房の密通を知り、按摩に化けた六之助と示し合わせて二人を殺し、大金を奪う。

中山道を進んだ熊五郎は籠原で古着屋の主となるが、捕らえられた三次と再会し、救い出そうとして二人とも捕らえられる。六之助は吉原のなじみである琴浦を女房に迎えるが、博打に凝って仁左衛門に無心を重ねたため、仁左衛門に殺される。その死骸から仁左衛門の仕業と分かり、吉五郎や伝次とともに捕らえられ、大岡越前の裁きを受けて刑場の露と消える。

成立と背景

大岡政談の一つにも数えられる。作は、巾着切りの文車と呼ばれた一立斎文車とされる。一龍斎貞水が連続物として読んだときの別題として、「洲走りの熊五郎」「因果小僧六之助」「三囲の殺し」「唐丸破り」「因果小僧と雲霧の出会い」「洲走りの熊五郎の出自」「洲走りと雲霧の出会い」「山猫三次」「茶屋女お玉」「木鼠吉五郎」「大屋根の捕物」などがある。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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