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講談の演目

仏縁物語ぶつえんものがたり

僧侶物一席物親孝行情け江戸

捨てられた子が僧となり、母の残した歌の上の句を説教のたびに詠んで母を捜し当てる一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は僧侶物(僧の話。)

あらすじ

浅草田町の西念寺の住職・幽玄が、武州大宮の智光寺で法話を開いた際、善真という子どもと出会う。赤ん坊のころに捨てられ、寺で預かっている子である。手がかりは、母が残した「子を捨つる野毛の浦風身にしめど」という歌だけだった。

幽玄が善真を連れて布教の旅に出ると、五年のうちに幽玄に代わって説教ができるほどの僧になり、西念寺の住職となる。やがて善真も諸国をめぐる旅に出て、説教の前にこの上の句を詠み、下の句を知る者はいないかと尋ねて回るが、母の行方は分からない。

母はおまさといい、八王子から家族と横浜へ出たときに善真を産んだが、夫が病に倒れて亡くなり、暮らしに困って子を捨てた。その後は行方を捜し、呵責の念から巡礼の姿で旅を続けていた。あるとき身を投げようとしたところを男に助けられ、その男から、歌を詠む説教僧のことを聞く。おまさが越後長岡の奥にある満福寺で善真を見つけ、上の句へ「捨てずばなどて親を助けん」と続けたところで、二人は親子の対面を果たす。

成立と背景

狭間祐行の作とされる。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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