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講談の演目

応挙の幽霊画おうきょのゆうれいが

芸道物一席物幽霊細工職人情け九州

別題: 応挙の幽霊

円山応挙が、修業時代に出会って死なせた花魁の姿を幽霊画に描く。その絵が縁で、花魁の素性が明らかになる一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は芸道物(役者や芸人の話。役者伝ともいう。)

あらすじ

円山応挙は修業時代、長崎丸山遊廓の巴楼で薄雲という花魁と出会う。薄雲は幼いころにさらわれてこの店に勤めることになったといい、病気で邪魔者扱いされていた。応挙が薄雲の姿を下絵に描くと、まもなく薄雲は亡くなる。

京へ戻った応挙は、なじみの甚兵衛夫婦の茶屋を訪ね、借金がかさんで困っていることを知る。恐ろしい幽霊画を描こうと思い立ち、薄雲の下絵に手を入れて仕上げる。夫婦は怖がったが、応挙は福の神だといって絵を置いていく。この幽霊画が評判になり、客が大勢訪れるようになる。

しばらくして応挙は再び甚兵衛夫婦を訪ね、絵の続きとして、以前に夢で見た元気なころの薄雲を描いた絵を渡す。夫婦は先祖代々の陣羽織を持ってきて、裾の一部が欠けていることを示す。応挙が薄雲から受け取った唐錦の布とぴたりと合い、幽霊画に描かれているのが夫婦の実の娘だと分かる。

成立と背景

落語にも『応挙の幽霊』という噺があるが、別の話である。円山応挙は江戸時代中期の絵師。享保18年(1733年)の生まれで、寛政7年(1795年)に没した。

読み方の違い

同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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