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講談の演目

吃の又平どものまたへい

芸道物一席物出世細工職人意地上方

別題: 吃又

口のきけない絵師の又平が、大津絵で身を立てながらも大きな仕事を断られ、死のうとしたことで口がきけるようになる一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は芸道物(役者や芸人の話。役者伝ともいう。)

あらすじ

京都の鍵屋町に住む又右衛門の息子・又平は吃音があり、十二歳のとき絵師の土佐光信に弟子入りする。修業する又平に女中のおとくが心を寄せ、二人は割りない仲になる。それを知った師は二人に暇を出し、又平の妹の嫁ぎ先である大津の旅籠の口ききで家を借り、鳥羽絵風の絵を描いて暮らしを立てる。これが大津絵の始まりとされる。

評判は師の耳にも届き、関白から命じられていた南禅寺の天井画を又平に任せようという話になる。ところが又平は関白の前でうまく口をきけず、仕事を断られてしまい、毒をあおって死のうとする。

血を吐いたところ、口がきけるようになった。師の身を案じて訪ねると、まさに腹を切ろうとしているところだった。改めて南禅寺の仕事を任された又平は鳳凰を描き上げ、禁裏御用の絵師となって、名を土佐又平光起と改める。

成立と背景

近松門左衛門の浄瑠璃『傾城反魂香』をもとにした講談だが、筋の組み立ては異なる。講談では、又平は捨て子で、二人の仲を師に告げ口した長谷部雲閣が、師の娘に懸想して破門され、その恨みから師を殺して逐電し、のちに又平が仇を討って実の父が分かるという展開もある。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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