講談の演目

沢村才八郎さわむらさいはちろう

出世譚一席物出世意地忠臣大名

普請の弁当に砂ぼこりを立てた家老親子を堀へ投げ込んだ足軽が、拾った手紙から謀反を暴く一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は出世譚(低い身分から身を立てるまでを読む話。)

あらすじ

元亀・天正のころ、丹後国田辺城の城主・細川与一郎は、沢村才八郎という怪力の足軽を家来に持っていた。ある日、城の普請の合間に才八郎が弁当を食べていると、家老の飯盛弾正親子の馬が通りかかり、弁当に砂ぼこりが入る。

怒った才八郎は二人を堀へ投げ込み、飯盛弾正が落としていった手紙を拾って持ち帰る。それを見ていた細川公が理由を尋ねると、城普請は大事な仕事であり、携わる者の楽しみを台無しにされたからだと才八郎は答える。細川公は感心した。

拾った手紙に目を通すと、謀反を企てる内容が記されていた。細川公は飯盛弾正を処罰し、才八郎を士分に取り立てる。以後、才八郎の子孫も代々細川家に仕えて働きを見せた。

成立と背景

六代目神田伯龍が得意にした読み物である。近年は一龍斎貞山が演じ、その弟子の一龍斎貞鏡が引き継いでいる。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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