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講談の演目

出世の白餅しゅっせのしろもち

出世譚一席物出世恩返し情け大名実説

別題: 意地っ張り五千石、藤堂高虎、出世高虎

宿の主人が出世払いで白餅と路銀を用立てた二人の若者が、のちに大名と家老になって恩を返す一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は出世譚(低い身分から身を立てるまでを読む話。)

あらすじ

近江国藤堂村の百姓・与右衛門は武士を志し、藤堂与右衛門高虎と名のって村を出る。摂津尼崎の大名家で足軽になるが、一国一城の主になりたいと、同じ望みを持つ居合孫作とともに出奔する。仕官の口はなく、伊勢の四日市までたどり着く。

本陣の森田屋に泊まった二人は、腹が減って玄関先の祝い用の餅を食べたいと言い出す。主人は白餅を枡に盛って出し、これには枡枡御出世、末は城持ちという意味があると説く。無一文だと打ち明けた二人に、主人は出世払いでよいと言い、金まで貸してくれた。

奥州の松島まで来たとき、高虎が城持ち大名になったら孫作を家老にすると言い出す。孫作は怒り、家老は嫌だが馬丁ならなってやると返して、二人は喧嘩別れをする。

歳月が過ぎ、高虎は秀吉に見出されて伊予今治の城主となる。孫作は京極家の家老になっていたが、約束どおり高虎の馬の轡を取るという。高虎は家老と同じ身分の馬丁として取り立てた。関ヶ原で徳川方についた功により伊賀上野の城主となった高虎は、四日市の宿屋の主人へ百両と餅米二百俵を届け、孫作も長く藤堂家に仕えた。

成立と背景

浪曲では『白餅大名』として演じられる。講談では神田派が『意地っ張り五千石』の演題で読むことがある。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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