このページは公開前の確認用です。URLを知っている人だけが見られる状態にしてあります。 サイト内のメニュー・サイトマップには出ておらず、検索にも登録されません。 内容を確認したうえで公開に切り替えます。
中村仲蔵なかむらなかぞう
家柄も後ろ盾もない下回り役者中村仲蔵が、『忠臣蔵』五段目の斧定九郎役に工夫を凝らし、雨宿りで見た貧しい旗本の姿からヒントを得て新しい演出に挑む話。
一席物(一話で完結する話)。系統は芸道物(役者や芸人の話。役者伝ともいう。)
あらすじ
家柄も後ろ盾もなく、下回りから地道に這い上がってきた初代中村仲蔵は、あるとき『仮名手本忠臣蔵』五段目に登場する斧定九郎の役を任される。これまでの型にはない新しい定九郎を作り上げようと意気込むものの、なかなかこれという良い案が浮かばずにいた。
みずからに願をかけて臨んだ満願の日、雨宿りのため立ち寄った蕎麦屋で、雨に濡れそぼった身なりの貧しい旗本と偶然出くわし、その姿を見て工夫を思いつく。さっそくその侍の姿を映した衣装をこしらえ、本番の舞台にその形で立つ。
成立と背景
『淀五郎』と対で語られることが多い芸道物である。
読み方の違い
同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。
- 落語版に登場する仲蔵の女房や師匠の中村伝九郎を出さず、芸を磨く工夫や挑戦のすべてを仲蔵一人の問題として描く。師弟が互いをねぎらう結末の場面も置いていない。
ほかの芸能でも演じられます
この演目は落語でも演じられています。同じ題材でも、 芸能によって筋の運びや読みどころが変わります。
- 落語「中村仲蔵」
端役しか与えられなかった歌舞伎役者が、工夫を凝らした演技で評判を呼ぶまでを描いた芝居噺。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談入門』神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二、河出書房新社、2018年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

