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講談の演目

は組小町はぐみこまち

世話物一席物敵討ち火事変装女の活躍職人江戸

別題: 紅蓮の纏

夫を火事場で見殺しにされた娘が、纏持ちに姿を変えて屋根に上り、相手を火の中へ落とす一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は世話物(町の人々の暮らしと事件を描く。白浪物・侠客物・三尺物などはこの中の分けかた。)

あらすじ

日本橋一帯を守る火消し「一番組」は五つの組からなる。「は組」の頭・源右衛門の娘お初は十九歳で、器量がよいことから「は組小町」と呼ばれ、組を継ぐ源次と恋仲だった。ところが一番組を率いる「い組」の頭の息子・三五郎がお初を嫁に望む。お初は断り、源次と所帯を持つ。

その年の暮れ、源次が全身にやけどを負って亡くなる。纏持ちには、燃える家の屋根に先に上がると、後から上がった者が下りない限り下りられないという決まりがある。源次は先に上がったが、後から上がった三五郎がなかなか下りなかったため退けず、火に飲まれたのだった。父の言葉からお初は三五郎への復讐を誓う。

翌年の正月、浅草で火事が起こる。お初は「は組」の新三を使いに出し、自分が新三のふりをして纏を持ち、屋根へ上がる。火の手が強まっても下りようとせず、早く下りろと言う三五郎に顔を見せて正体を明かす。驚いた三五郎は火の中へ落ちていく。お初も大やけどを負い、仇を討てたことを知って源次の待つあの世へ旅立つ。

成立と背景

新聞記者・時代小説家として活動し、『左甚五郎・あやめ人形』の原作者でもある小泉長三が作った作品である。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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