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水戸黄門みとこうもん
水戸藩主徳川光圀が、俳諧師水鏡と名乗り、弟子の元起や家臣助三郎・格さんらを伴って諸国を旅し、各地で行き会った事件や争いに関わっていく。
連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は漫遊記(諸国をめぐる話。)
あらすじ
徳川光圀は水戸藩主頼房の次男として生まれ、幼名を千代松丸といった。七歳のとき父頼房から、手討ちにした者の首を持ってくるよう命じられ、一人夜道を歩いて首を持ち帰った。十一歳のときには増水した隅田川を父の命で泳いで渡った。
十八歳のとき、光圀は中国の史書に兄弟が家督を譲り合った故事を読み、自分の兄頼重が家督を継がなかった経緯を思い、自分の跡目には兄の子を立てたいと父に願い出た。頼重は父頼房が部屋住み時代に京の町人の娘おしまに生ませた子で、事情によって世子として扱われずに育っていた。
光圀は俳諧師水鏡と名乗り、弟子の元起や助三郎・格さんらを伴って奥州などを旅した。各地で、犬を殺して将軍綱吉に献上し生類憐みの令を諫めた話や、大工の金太郎が敵討ちのために働かない事情を聞き出した話など、行く先々の出来事に関わった。
光圀は太田西山の隠居所で元禄十三年十二月に病没した。年七十三であった。その前年の十二月には、病床で短冊に辞世の歌を書き残したと伝えられる。上下を問わずその死を惜しまぬ者はなく、水戸では常盤神社に祀られている。
本の章立て
51章『講談名作文庫』(講談社)の本文に出てくる見出しを、本の並びのまま挙げています。この巻の章は、話の中の場面を指しています。筋はここには書いていません。印の付いたものは、文字の読み取りに確信が持てなかった題です。
- せんだんは双葉より香し
- 光圀公の悩み
- 産着に猫のお下がり
- 「あつ目がっふれた!」
- 尽きせぬ縁、親子の対面
- 世嗣ぎはかわるがわる
- お犬さままかり通る
- 光圀公大いに怒る
- 犬の皮三十枚献上
- 農夫と土下座問答
- 百姓は国の宝
- 手洟、手煙草、肥かつぎ
- いもいもしい話*
- 藤井紋太夫を成敗する
- 俳諧師松雪庵元起来る
- 黒鉄頭の叩き代百文也
- 奥州路へ旅立つ
- 孝子丹頂の鶴
- 大工金太郎の義侠
- 腕試しの天狗現わる
- 白河城下の敵討ち
- 五十人力の勇士
- 裸にされた黄門さま
- 乞食と美人の試合
- 火吹き竹のいましめ
- 泣く老婆・詫びる黄門
- 講釈場の大乱闘
- すわっ、下知状!
- 懐旧の涙また新たなり
- 怨みは深し眉間の疵
- 発心して仏門に入る
- 恩讐を乗り越えて
- 嘆く雪中の少年馬子
- はじめて知る南部家の乱れ
- 南部家の悪人をこらす
- 光圀公狐と論語問答
- あやしき馬子の往来
- 越後家遺臣の悲願
- 水戸さまが執達吏
- 助さん格さんの登場
- 第一夜早くも露顕
- 忍び寄るあやしき人影
- 関所破り頓知くらべ
- 女白浪の改心
- お稲荷さまご入来
- 人肌地蔵のからくり
- 馬術指南の横恋慕
- 乞食の仁義に金一分
- そば屋の亭主と兄弟の盃
- 天神境内の喧嘩
- 恋いこがれる小町娘
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談名作文庫(真田幸村・水戸黄門・大岡政談・柳生旅日記・赤穂義士銘々伝・太閤記・鼠小僧次郎吉・いれずみ奉行・弥次喜多道中記・寛永三馬術・清水次郎長・塚原卜伝・大久保彦左衛門・雷電為右衛門・左甚五郎・幡随院長兵衛・田宮坊太郎・国定忠治・一休和尚漫遊記・伊達騒動・天保六花撰・快傑自来也・由井正雪・荒木又右衛門)』講談社 編、講談社、1976年(電子版 2013〜2014年)
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

