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和田平助わだへいすけ
水戸光圀の覚えめでたい居合術の達人和田平助が、嫉妬した花房平太夫の仕掛けた勝負を切り抜け、帰り道の鉄砲での襲撃も退ける一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は武芸物(剣豪・武芸者の話。)
あらすじ
水戸藩に仕え三百石を領する和田平助は、居合術にすぐれ、藩主水戸光圀から目をかけられていた。これに嫉妬した花房平太夫が持ちかけた勝負は、碁盤の上に一方が手を置き、他方が逆手に持った短刀を振り下ろして、手を引く際に傷を負うかどうかを競うという趣向だった。
手を置く平太夫に対し平助が短刀を構えたところで、これが鍔のない刃を逆手で振り下ろす仕掛けだと光圀は見抜く。力任せに振れば自分の指を切る道具立てだったが、この企みを察していた平助は、勝負の途中で小手を返すと、平太夫を打ち負かした。
平助は光圀の褒美として大盃で酒をふるまわれ、酔って帰る道中、鉄砲で狙われる。とっさにこれをかわした平助は、逆に撃った相手を斬り、何事もなく家に戻って眠った。翌朝、発砲のあった場所を確かめに行くと、そこに平太夫が倒れていた。
読み方の違い
同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。
- 松之丞は「和田平助」を、短いときは三分から五分ほどに切り詰め、場に応じて演じ方を大きく変えている。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談入門』神田松之丞/編・文 長井好弘/写真 橘蓮二、河出書房新社、2018年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

