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講談の演目

蘇生奇談そせいきだん

世話物一席物滑稽幽霊裁き奥州

別題: 蘇生の五兵衛、蘇生の三蔵

大食いの賭けで焼酎を飲み干して死んだ男が、棺の中で息を吹き返し、女房の間男を暴く一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は世話物(町の人々の暮らしと事件を描く。白浪物・侠客物・三尺物などはこの中の分けかた。)

あらすじ

宇都宮の造り酒屋へ庭掃除に来たのは、日雇い取りの五兵衛という男。茶請けの煎餅を出されると、かえって口汚しになると断る。何枚食べられるかと聞かれて三、四十枚は軽いと答え、賭けになるとぺろりと平らげてしまう。翌日は汁粉を三十杯、その翌日は蕎麦。そして焼酎を一升五合飲めたら手間賃を上げようと言われ、飲み干してしまう。

すっかり酔った五兵衛は、家に着いたところで足を滑らせて転び、そのまま死んでしまう。葬式と土葬がすむと、五兵衛は棺の中で生き返り、地上へ這い出る。香典として置いてあった金を集め、寺の裏から逃げようとしたところで巡査と出くわす。事情を聞いた巡査と二人で五兵衛の家へ向かう。

家では女房が若い男とよからぬ相談をしていた。二人は五兵衛が化けて出たと思って驚く。巡査の案で、五兵衛は幽霊のふりをして男の名と住所を聞き出す。これが証拠となって二人は姦通の罪で捕らえられる。五兵衛は巡査に戒められ、それからは暴飲暴食をやめて慎ましく暮らした。

成立と背景

歴代の邑井貞吉が得意にした話で、今も若手が演じている。残された速記によれば、この話が作られた明治期には五兵衛は存命で、元の女房と間男は刑期を終えたのち茶屋を開いたとされる。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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