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講談の演目

小夜衣草紙さよぎぬぞうし

怪談物連続物幽霊身分違い商人江戸

別題: 怪談小夜衣、蛤の吸物

起請を交わした花魁を捨てて武家の娘と夫婦になった若旦那に、小夜衣の亡霊がまとわりつく怪談。

連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は怪談物(幽霊や化け物が出る話。)

あらすじ

深川蛤町の材木商・浜田源兵衛の息子である源次郎は堅物だった。それが友人に誘われて吉原の朝日丸屋へ登楼し、小夜衣という花魁と親しくなって起請まで交わす。

ところが源次郎は、松平出羽守の臣下・大野専右衛門の娘八重に一目惚れして夫婦になる。それを知った小夜衣は自害した。婚礼の夜に小夜衣の亡霊が現れ、やがて朝日丸屋にも出るようになって客足が絶え、店は潰れる。引手茶屋の桔梗屋も同様で、芸者のお玉が腹痛を訴えると明かりが次々に消え、小夜衣が吹き消す姿が見えたという。

源次郎の家にも小夜衣の霊が現れ、生まれた子も病で亡くなる。源次郎夫婦は髪を下ろして巡礼へ出るものの、源次郎は狂い死にをしてしまう。

成立と背景

長い話なので、小夜衣の亡霊が出る「蛤の吸物」を一席物として読むことが多い。婚礼の席で出るはずの蛤の吸物が出ない、油の染みた櫛が天井裏から落ちてくる、といった場面である。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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