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講談の演目

天下茶屋の仇討てんがちゃやのあだうち

仇討物連続物敵討ち浪人上方歌舞伎

父を暗殺された兄弟が仇を追って旅に出るが、家来に裏切られ、兄も殺される。残った弟が大坂の天下茶屋で本懐を遂げる一席。

連続物(何席にもわたって続く長い話)。系統は仇討物(親や主君の仇を討つまでを読む話。赤穂義士伝は別に立てている。)

あらすじ

備前国の宇喜多秀家に剣術指南役として仕える林玄蕃は、関ヶ原の戦いに際し、家老の長船紀伊守が宇喜多に背き、徳川方につこうとした。これに異を唱えたことから、長船方の当麻三郎右衛門に暗殺される。

玄蕃の息子である重次郎と源次郎は、家来の佐藤元右衛門と安達弥助を連れて仇討ちの旅に出る。ところが長旅の途中で重次郎は病にかかり、元右衛門は路銀を盗んだうえ弥助を殺して逃げる。仇の当麻は大野治長のもとで伊藤将監と名を変えており、兄弟の動きを知って返り討ちをたくらむ。

大坂へ着いた兄弟は乞食に身をやつして当麻を捜すが、元右衛門の密告で重次郎は殺される。源次郎は林家ゆかりの伏見の人形師を頼り、木村長門守重成にも助けを求める。奉行役の塙団右衛門の計らいで当麻を天下茶屋へ誘い出し、本懐を遂げる。

成立と背景

慶長14年(1609年)3月3日に天下茶屋であったとされる敵討ちで、歌舞伎でも『敵討天下茶屋聚』として知られる。大阪市西成区の天神ノ森天満宮には天下茶屋の仇討供養塔があるが、事件そのものは実在しないといわれる。東京でも演じられていた。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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