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講談の演目

近江聖人おうみせいじん

出世譚一席物親孝行修行上方実説

別題: 中江藤樹、近江聖人中江藤樹

母のあかぎれを案じて百里の道を歩いた少年が、母に追い返されて学問に励み、近江聖人と呼ばれるまでになる一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は出世譚(低い身分から身を立てるまでを読む話。)

あらすじ

近江国に生まれた与右衛門、幼名を藤太郎といった、のちの中江藤樹は、母と離れて祖父とともに伊予国で暮らしていた。

ある冬、母があかぎれで苦しんでいると知った藤太郎は、膏薬を求めて百里離れた近江国へ向かう。母のいる小川村までたどり着く。しかし母は、一人前になるまで家へ戻ってはならないといい、わが子のために鬼の心となって伊予国へ帰す。

その後、藤太郎は学問に励み、二十歳になるころには立派な学者となって、近江聖人と呼ばれるまでになり、陽明学の開祖となる。

成立と背景

この後、岡山から入門を願って訪ねてきた宮城阿蘇次郎という若者に厳しい試練を課し、弟子として認める、それがのちの熊沢蕃山であるという話へ続くが、近年は前半で切ることが多い。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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