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高野長英牢破りたかのちょうえいろうやぶり
別題: 高野長英獄中記
鎖国政策に異を唱えて投獄された高野長英が、牢名主となって規則を改め、火事に乗じて牢を破る一席。
一席物(一話で完結する話)。系統は幕末明治物(幕末から明治を舞台にした話。)
あらすじ
幕府の鎖国政策へ異を唱えた高野長英が、小伝馬町の牢へ投獄される。六年のあいだに牢名主となり、数々の牢屋の規則を改める。
渡辺崋山が割腹したと聞くと、幕府の政策の誤りを正さねばならないと牢破りを決意する。まもなく牢を出るという栄蔵をそそのかし、牢の近くで火事を起こさせる。
牢を出た長英は、まず門弟のもとへ行き、妻子の住む奥州水沢へ向かう。江戸へ戻ると硫酸で顔を変え、三伯と名を改めて青山で医者となるが、居場所を突き止められて自害する。
成立と背景
明治に入って新政府が講釈師を教導職に任命した際、二代目松林伯円が高野長英の事績を調べて一席物に作り上げたとされる。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『講談事典』瀧口雅仁、丸善出版、2023年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

