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講談の演目

野球大統領やきゅうだいとうりょう

新作一席物出世恩返し滑稽

始球式に招かれた大統領が謝礼を求める。その八百ドルには三十年前のいきさつがあったという新作。

一席物(一話で完結する話)。系統は新作(近年に作られた講談。)

あらすじ

1910年、ボストン・レッドソックスのウッド監督がナショナル・リーグの会長となり、野球を広めようと、ウィリアム・タフト第27代大統領を始球式へ招くためホワイトハウスへ電話をする。大統領側は喜んで引き受けるが、八百ドルの謝礼を求めてくる。

ワシントン・セネタースとの開幕戦の当日、マウンドに立った大統領の一球はストライクだった。「よっ、大統領」の掛け声は、ここから始まったという。

実は大統領は三十年近く前にレッドソックスを解雇されており、入団金の八百ドルを受け取らないままだった。あのとき自分は野球に向いていないと諦めさせてもらえたから今の職に就けたのだと感謝する。これを機に、始球式にはその時々の大統領が出るようになった。

成立と背景

野球の審判員の資格を持つ田辺一鶴の作で、今も田辺派の講談師が演じている。

この演目を調べる・聴く

講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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