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講談の演目

明治女天一坊めいじおんなてんいちぼう

白浪物一席物騙り盗み泥棒女の活躍江戸

別題: 女天一坊、爆裂お玉、福富別邸

生き別れの令嬢だと名のらせて侯爵家の財産を狙う、三人の盗賊の企てを読む白浪物。

一席物(一話で完結する話)。系統は白浪物(泥棒の話。)

あらすじ

柳橋の芸者お玉は、客の懐から金目の物を抜く女泥棒である。あるとき、酔って横になった旦那の帯から十八金の舶来時計へ手を伸ばすと、その旦那から名を呼ばれてたしなめられる。相手は振袖吉次という盗賊だった。二人を夫婦にしたのが、いま日本橋で唐物問屋を営む英国屋の主人、実の名を青龍刀権次という男である。

三人が目を付けたのが、根岸のお行の松の屋敷でお玉を妾として囲う福富家の主人だった。旦那の留守に泥棒が入って大金を盗まれたことにして、盗みを働く。

一方、旦那はお玉から、横浜で捨て子として育てられたと聞いていた。その話を聞いた鷲津侯爵が、十七年前に生き別れた娘の秀子ではないか、そうであれば鷲津家で引き取りたいと言っていたと伝える。お玉から相談を受けた権次は、鷲津家の財産を狙って、お玉を秀子として送り込み、全財産を奪おうと策をめぐらす。

成立と背景

『青龍刀権次』の続きともいえる作品で、鷲津家の乗っ取りを企てるところから、明治女天一坊の名が付いた。作は権次と同じく二代目松林伯円とされ、悟道軒円玉から大島伯鶴を経て昭和へ伝わった。現在も神田派の女性の講釈師が、『福富別邸』などの副題で演じることがある。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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