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講談の演目

呂昇物語ろしょうものがたり

芸道物一席物出世女の活躍修行恩返し上方実説

別題: 豊竹呂昇

見逃した巾着切りに命を救われた女義太夫が、子を母に預けて大坂へ渡り、名を成すまでの一席。

一席物(一話で完結する話)。系統は芸道物(役者や芸人の話。役者伝ともいう。)

あらすじ

明治の中ごろ、名古屋の大須観音境内の七福亭に、女義太夫の竹本小土佐と、その前を務める竹本仲路が出ていた。仲路が高座を終えて楽屋にいると巾着切り騒ぎが起こり、逃げ込んできた男が楽屋の隅の葛籠に隠れて追手をやり過ごす。

三か月後、大津屋という呉服屋の番頭が仲路を訪ね、若旦那と別れてほしいと持ちかける。仲路には若旦那との間に国松という子があり、悔しさから身を投げようと海へ来る。そこを止めたのが、あのとき見逃した巾着切り、電信小僧の万吉だった。

仲路は若旦那を忘れて義太夫に打ち込むことにし、子を母に預けて本場の大坂へ向かう。豊竹呂太夫の弟子となり、三年後に真打となって呂昇と名を改めると、大きな評判を取る。

ある夜、呂昇の前に万吉が現れる。高飛びの前に会いたかったという。呂昇は命の恩人を助けようとするが、万吉は断って出ていき、警察に捕まる。呂昇はその後も修業を重ね、大正13年(1924年)に引退するまで活躍した。

成立と背景

実在した女義太夫の豊竹呂昇(1874年〜1930年)の若き日の物語。村松梢風の原作を田辺南鶴が脚色したもの。

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講談は演者によって筋や読み方の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 講談事典瀧口雅仁丸善出版2023年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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