三味線栗毛しゃみせんくりげ
別題: 錦木検校
大名の家に生まれながら不遇だった若君が、贔屓にしていた按摩と交わした約束を果たす噺。
あらすじ
ある大名の家に生まれた三人の子のうち、末の子は父親にあまり気に入られず、離れた屋敷に遠ざけられて暮らしていた。それでも本人は気にする様子もなく、昼間は外へ出かけ、夜は書物を読みふけって、日々を過ごしていた。
ある夜、肩を揉んでもらおうと呼んだ按摩の腕前と話しぶりをすっかり気に入り、贔屓にするようになる。按摩が骨相を見て、大名になれる相があると告げると、若君はもし自分がその立場になったら、按摩の望む最高位に取り立てると約束する。
その後、按摩が長わずらいをして屋敷に通えずにいるうちに、父親が隠居を決め、若君が跡目を継いで新たな当主となった。それを知った按摩が急いで屋敷に駆けつけると、若君は再会を喜び、かつての約束どおりに按摩を望みの最高位につけてやった。
ある日、若君は手に入れたばかりの栗毛の馬にある名前をつけた。家来がその名の由来を尋ねると、若君は自分の役職の呼び名にかけて、馬の乗り心地がよいことや手綱の扱いにまつわる洒落を交えながら答えて聞かせる。
家来が「家来が乗ったときは」と尋ねると、若君は洒落で「バチが当たる」と返す。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

