妾馬めかうま
別題: 八五郎出世
妹が殿様の側妾となり跡継ぎを産んだことから、粗忽な兄が屋敷に招かれて出世する筋を描いた噺。
あらすじ
長屋に暮らす娘が、年に一度の井戸替えの日に、駕籠で通りかかった殿様の目に留まり、側妾として屋敷に上がることになる。やがて男の子が生まれ、初めての子に兄の顔を見せたいという殿様の意向で、がさつな性格の兄が屋敷に招かれることになった。長屋の家主が呼ばれ、失礼のないよう言葉遣いを教えることになる。
兄は言葉遣いを教わって正装で屋敷を訪ねるが、教わった丁寧な言い回しがうまく使えず、おかしな話し方になってしまう。殿様が遠慮せず話せと許すと、今度は勝手なことを話し出し、そばに仕える家来をはらはらさせる。
殿様に酒を勧められた兄はすぐに酔ってしまい、目の前に着飾った妹の姿を見て驚くとともに涙を流す。身分の違いから、生まれたばかりの子の顔を実の母親に見せてやれないことを嘆きながらも、湿っぽくなった座を明るくしようと得意の喉を聞かせはじめる。
殿様の「面白い奴だ、召し抱えよ」の一声で、兄はそのまま出世することになる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

